Aistė Smilgevičiūtė ir Skylė コンサートレポ 2018.07.27

私が応援しているリトアニアのバンドAistė Smilgevičiūtė ir Skylė。2017年9月にコンサートに行きましたが、もう一度コンサートを観ることができました。今回はそのレポートです。

コンサートについて

2018年7月、リトアニアの首都ヴィリニュスでは16日から27日までMidsummer Vilniusというフェスティバルが開催されていました。期間中は毎日のようにコンサートが行われますが、そのフェスティバルを締める27日の出演者がSkylėでした。リトアニアの古代の信仰をテーマにした最新アルバム“Dūšelės”を披露しました。

会場はヴィリニュス大聖堂の隣にあるValdovų rūmaiで、これは屋外ステージです。チケット販売サイトではブロックごとに値段が決まっていて、そのブロックの中で早い者勝ちで席指定ができるシステムだったので前回のように最前列をとることができました。

開演は21時でしたが、昼間にはすでにリハーサルを行っており大聖堂広場では音が聞こえていました。私は少しも聞き逃さないようにリハーサルも見ていました。

リハーサルが終わった後街中で時間を潰してから再び会場へ。多くの人が集まっていました。

これがValdomų Rūmaiの入り口の表示です。

リハーサル時の会場。

会場はヴィリニュス大聖堂やリトアニア国立博物館(?)がある広場のあたりです。

セットリスト

今回のセットリストは次の通りです。

1. Gyvatės marškiniai
2. Eit sesulė vandenėlio
3. Nėr kur dūšelei dėtis
4. Man toli iki tavęs
5. Pilkapių sniegas
6. Vėlių daina
7. Dūšios gyvačių akim
8. Žvakės ant vėžių nugarų
9. Devynerius metus
10. Pūsk, vėjau
11. Pinavija
12. Žalia daina
13. Aštuoni karžygiai
14. Broliai aitvarai

アンコール

15. Priesaika
16. Baltas brolis

ライブレポート

今回は大好きなアルバム“Dūšelės”の完全再現です。いつかフルで観たいと思っていたので夢が叶いました。

このアルバムにはコーラス隊が参加しています。CDで歌っているのは確か8人編成のコーラスグループなのですが、今回は彼らだけでなく子どもたちの合唱団も参加していました。ヴィリニュス全体のイベントだからかもしれません。

1曲目の“Gyvatės marškiniai”から鳥肌が止まらなくなり、生演奏の力を感じさせられました。また、大人数のコーラスの迫力も凄まじかったです。

リーダーでアコースティックギター/ボーカルを担当するRokasの低音ボーカルには味があり、この声をまた生で聴けたことが嬉しかったです。

2曲目の“Eit sesulė vandenėlio”はこのアルバムのお気に入り曲の一つでした。少ししっとりとした曲なので、非常に美しいギターソロもあって感動しました。この曲でようやくボーカルのAistėが登場しました。

3曲目の“Nėr kur dūšelei dėtis”は、Aistėではなくコーラス隊が歌う曲です。人数が多いので聴き応えがありました。

4曲目の“Man toli iki tavęs”は以前にもライブで聴いたことがありました。しかし、何度聞いてもうっとりしてしまいます。RokasとAistėのデュエットです。

5曲目の“Pilkapių sniegas”も生で聴くのは二回目です。この曲は”Devynerius metus”と並んでアルバムで一番のお気に入りで、CDで聴いていても毎回圧倒されてしまいます。生演奏の迫力と素晴らしいコーラスに鳥肌が立ちました。手拍子もやはりありました。

6曲目の“Vėlių daina”も好きな曲です。これもAistėではなくコーラス隊の歌だと思います。コーラスがこの上なく綺麗で感動しました。

7曲目の“Dūšios gyvačių akim”は疾走するメタル系の楽曲です。Aistėの鬼気迫る歌唱とギターのEnrikasのギターソロが聴きどころです。今回は特にAistėのボーカルが良かったです。普段柔らかい感じの歌を聞かせてくれる彼女ですが、ここまで声が出るのかと驚きました。

8曲目の“Žvakės ant vėžių nugarų”は、アルバムで唯一あまり好きでない曲です。しかし、この時には既に陽が落ちていたので上手い具合にこの曲の雰囲気が演出されていて幻想的でした。

9曲目の“Devynerius metus”は私のお気に入りでありアルバムのクライマックスでもあります。”Pilkapių sniegas”と音楽的に繋がっていて、ライブでも盛り上がりました。

10曲目の“Pūsk, vėjau”はDūšelėsの最後の曲で、民謡的な雰囲気を持っています。やはりこれを現地リトアニアで聴くと感動が増します。

この曲が終わるとRokasとAistėは手を繋ぎ、ステージから消えていきいました。これはアルバムのストーリーに沿った演出です。

ここからは”Dūšelės”以外の曲が演奏されました。”Dūšelės”を演っている間はMCができないので、ここで初めてMCが入ったと思います。

まずは“Pinavija”。これはリトアニア人の侵略への抵抗をテーマにした愛国的なアルバム”Broliai”の収録曲です。非常にシンプルなので全員で合唱しましたが、私は歌詞がわからないので無理でした。

次は“Žalia daina”。”Broliai”の実質的なオープニング曲で、Rokasが歌う素朴な楽曲です。私はこの曲の温かさが大好きなので感動しました。さらに、合唱団によってコーラスが厚くなっていて迫力も満点でした。

3曲目は“Aštuoni karžygiai”。やはり”Broliai”からの曲で、Rokasのボーカルなので”Žalia daina”にも似た雰囲気があります。

本編最後の曲は“Broliai aitvarai”。”Broliai”の最後の方に収録されている曲で、清らかな風のようなバラードです。この曲は前回のライブでも聴けましたが、今回の演奏の方が断然良かったです。

ここで一旦バンドは撤収。私たちはアンコールを待ちました。

アンコールでは2曲が演奏されました。

まずは“Priesaika”。”Broliai”の最後の曲で、Rokasが歌う愛国的な楽曲です。この曲での会場の一体感は素晴らしく、やはりリトアニア人にとってこれは大事なんだなと実感しました。

続いては“Baltas brolis”。これは”Povandeninės kronikos”からの曲で、Skylė史上最も売れた作品でもあります。

この楽曲はライブの定番で、基本的に最後に演奏され途中でメンバー紹介をします。今回もそういう形式になりました。

ライブ後

これでライブは終わりです。最前列で楽しめましたし非常に満足でした。

私はこの後知り合いであるオンラインショップ/カメラ担当のスタッフと会話し、もし希望するならメンバーが次の日に行われるLeipalingisのライブに連れて行ってくれると告げられました。

Leipalingisは田舎で、交通手段もなく言語も不安なので行く予定を立てていなかったのですが、その問題が解決するならと行くことにしました。これからLeipalingisでのライブのレポートを書く予定です。

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