ポーランドの学校でポーランド語でプレゼンしてきました(+聖アンデレの日の占い体験)

今回はポーランドの学校で日本人として日本を紹介するプレゼンテーションをしてきたことの報告です。

事の成り行き

会場は私の留学先のカトヴィツェから電車で北西へ30分ほどの位置にあるグリヴィツェ(Gliwice)にある学校でした。

ここは小学校と中学校と高校が一緒になっている形態の学校で、ポーランドでは珍しくありません。グリヴィツェには前から来ようと思っていたのですが機会がなく、結果的に今回が初めてとなりました。

2017年11月の初め、グリヴィツェ出身のクラスメイトから学校で自分の国についてのプレゼンをしないかとの提案がありました。聴衆の前でポーランド語を話すのは初めてなので、張り切ってかなり準備に時間をかけ(25分のプレゼンで94枚のスライドを使いました。)、11月30日に現地に行って発表してきました。

なお、私の他にウクライナ出身のクラスメイトもプレゼンを行いました。残念ながら私たちのクラスの国籍数はわずか3(この時点でポーランド×5, ウクライナ×9, 日本×1)なので、この学校で紹介できた国は2つのみです。

プレゼンテーション

朝6時20分に起きてバスでカトヴィツェ駅へ向かい、8時過ぎにカトヴィツェ駅から3人で電車に乗ってグリヴィツェへ向かいました。

カトヴィツェ駅のホームで撮った写真です。

この日はが降っていて、学生寮からのバスにも電車にも遅延が発生していたためかなり大変でした。グリヴィツェ駅に着いてからさらにバスで学校のある場所へ向かい、結局家を出て3時間ほどしてようやく会場に着きました。

学校の高校部の生徒の中から私たちの発表に興味のある人たちが会場に集まっていて、人数は50人ほどでした。学校運営のラジオ局も取材に来ており、私たちが発表をする様子を撮影していました。

まずグリヴィツェ出身のクラスメイトが私たちが通う大学の課程について説明し、続いて私が発表しました。

プレゼン前もプレゼン中もかなり緊張していたのですが、ここは割り切って最大限にわかりやすくポーランド語を話すよう努力しました。

緊張していながらも話している間はとても楽しく、プレゼン中に紹介したものに対してその都度生徒がそれについて何か知っているというアピールをしてくれるのもかなり助けになりました。

日本の大学で英語でプレゼンをするときよりも落ち着きを保てていたと思います。なお学校の先生方が頻繁に私の話を中断して質問を投げかけてくるのですが、予想していた質問もあれば考えてもみなかったことを聞かれることもあり、それに上手に答えるのはかなり大変でした。

インタビュー

学校のラジオ局が私たちにインタビューしたいというのは前もって知らされていました。しかし、インタビュー自体は短かったものの動画まで撮影しており、質問は事前に知らされず瞬時に考えて答えなければならないという形式だったので少し驚きました。

質問はポーランドの文化の中で驚いたこと、好きなポーランド料理、日本人目線で奇妙に思えるポーランド料理、今日のイベントでどんな印象を受けたかの4つです。

正直なところどれも質問された瞬間は何の考えも浮かばないようなものだったのですが、なんとかすべて2秒以内に回答を始めることができました。その後ラジオ局のメンバーとの写真撮影もありました。

生徒たちとの交流

イベントの休憩時間や終了後など、発表者に自由に話しかけていいですよという先生方のアナウンスがあり、生徒たちと直接交流することができました。

一緒に写真を撮りたいという女の子たちが全部でだいたい8人くらいいて、色々な組み合わせや構図でかなりの枚数を撮影しました。

さらに男の子も1人来てくれ、写真を撮った後に「アニメ好きですか?僕はオタクなんですけど、日本ではオタクという言葉を悪い意味で使うんですよね?」という質問をしてくれました。

私は「興味持ってくれてて嬉しいけど個人的にはほとんどアニメを見てないよ、それとオタクという言葉は日本だと基本的にネガティブなイメージで使われるね」と答えました。

さらに緊張した様子で1人で話しかけに来てくれた女の子もいました。「Rybnikの日本フェスティバルに来てましたよね?見た瞬間になんか見覚えあるなと思ったんですけど…」と。

11月11-12日にカトヴィツェ近郊のRybnik(ルィブニク)で行われた日本文化のイベントTSURU Japan Festivalのことです。

彼女もイベントに参加したようで、少しそのことについてお話しました。ラジオ局との写真撮影に呼ばれたので話を途中で終わらせなければいけなかったのが残念です。

なお一緒に行ったウクライナ人をナンパしている男の子たちもいました。

聖アンデレの日と占い

この11月30日はちょうど聖アンデレの日(ポーランド風に言えば聖アンジェイの名の日: Andrzejki)でした。学校などが休みになるような祝日ではありませんが、この日の伝統である占いが学校で行われていました。私たちは3人で占いをしてもらいにいくことに。

最初の占いはハート形の厚紙に針を刺す占いです。厚紙の反対側には色々な名前が書かれており、刺した名前が将来の夫または妻の名前であるという占い。私は聞いたこともない長い名前(Mieczysławaだったと思います)を当ててしまいました。

二番目の占いはシャッフルされたカップを選ぶ占いです。それぞれのカップにはコイン、十字架、指輪、車のマークなど未来を表すシンボルが入っており、出たシンボルが示す未来が現実になるというもの。私は車のマークを当てたので素敵な車を手に入れると言われました。

三番目の占いはトランプによる占い。まず自分の名前と誕生日を告げ(星座を特定するためらしいです)。占い師(生徒ですが)がトランプを蝋燭にかざしてから7枚並べ、それらのマークと数字から恋愛運と金運を占うそうです。かなり内容が多めだったので詳しく書きませんが、全体的に悪くはなかったです。ちなみにこれはAndrzejkiの占いではなく、彼女が本で勉強して普段からやっている占いだそうです。

四番目の占いはコインを投げる占い。水の入った桶が机に乗っていて、コインに願いを込めた後少し離れた位置から投げ、桶に入れることができればその願いが叶うというもの。私は一回目で外してしまったのですがもう一回やっていいよと言われ二回目で成功しました。反則をした気分です。

この学校でやっていた占いはこの4種類ですが、この日には他にも色々な方法で占いをします。3日前、この週の月曜日にあったポーランド語の授業は完全に占いの日となっていて、かなり時間をかけていくつか実践しました。本気にするかどうかは別としてとても楽しいです。

最後に

日本では特に目立ったことをしていないのに、日本人があまりいない外国の街に来ると突然色々なところから引っ張られるというのは不思議な気分です。しかし毎回楽しくためになる体験になるので、こういう生活もいいかなと思います。

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