バレーボールの柳田将洋選手が2018/2019シーズンをポーランド・ルビンのチームでプレーしています。それに伴い、ポーランドまで彼を応援しに行く日本人がいるようです。そのおかげでポーランドの知名度と、同時に私の拠点となる都市であるヴロツワフの知名度が急上昇しています。これは驚くべき現象です。
この記事ではここから話題を広げていこうと思います。ルビンに関する情報も載せています。
こうなった経緯
私はこのブログと関連させたTwitterアカウントを持っています。ブログの宣伝も時々していますが、基本的には自分の書きたいことを書き、趣味の合う方々と交流しています。
自分と趣味の合いそうな方を見つけるためにポーランド関連のワードでエゴサを行うのが日常的な作業になっています。これで引っかかったツイートを読むこと自体も非常に面白いです。
数か月前のことだったと思います。いつものようにエゴサをしていると、検索結果がバレーボールの話題で埋め尽くされていました。「柳田将洋選手、ポーランド移籍決定!がんばってください」という内容でした。
私はバレーボールファンではないのでこの人のことを知らなかったのですが、早速調べてみることにしました。日本の男子バレーボール界を代表する選手で、2018/2019シーズンにポーランド・ルビンのチームCuprum Lubinと1年契約でプレーすることになったということです。
実はその少し前から「ルビンにはどうやって行くんだろう?」というツイートが散見されていて、日本人はあんなところに一体何をしに行くんだろうと気になっていましたが、このニュースを見て謎が解けました。
ポーランドまで行くファン
スポーツ選手が外国でプレーし始めると、熱狂的なファンはそれを追いかけて観戦目的で外国へ出かけます。外国に出るためにはお金も勇気も必要ですが、それに打ち勝つほどの選手愛には感動させられますね。
今回も例外ではなく、柳田選手のファンの一部がルビンまでやってきて柳田選手がプレーする姿を見守っているようです。応援ツアーも組まれているみたいですね。
さて、ルビンについてお話しましょう。
ルビンについて
ルビン(Lubin)は、ポーランド南西部ドルヌィ・シロンスク県に位置する街です。人口が約7万人ということでポーランドの街にしては多めですが、あくまでも地方都市にすぎず特別有名なわけではありません。
実は私の彼女がこのあたりの出身で、上に掲載したマップでも彼女のホームタウンが見えています。ルビンは近所なので昔から知っていたようですが、ポーランド全体で見ると重要都市ではないとのことです。
ルビンへのアクセス
ルビンにはルビン空港がありますが大きい空港ではありません。まず近郊の大都市ヴロツワフに行ってからバスで移動するのが普通だと思います。
ヴロツワフからルビンへ直行する電車は残念ながらありませんが、バスは頻繁に出ていて価格も高くないので便利だと思います。所要時間は2時間弱です。ヴロツワフ・ルビン間の距離を考えるとそんなにかかるのかと思わされますが、バスなので仕方ないですね。
ヴロツワフを拠点にした方が良い理由は、宿泊施設が充実しているためです。ポーランドに来たからには何日かにわたって滞在することになるはずですが、ヴロツワフには大量の宿泊施設があるので便利です。
基本的に小さい町になればなるほど泊まれる場所が少なく、安い宿も見つかりにくくなります。ヴロツワフなら英語も通じますし、ついでに街を観光できます。ヴロツワフは個人的にポーランドで最も美しい街だと思っているので、ここまで来て観光しない手はありません。
なお、ヴロツワフにも空港がありますが、日本スタートでヴロツワフ空港を目的地にするのは不便なためワルシャワから入国してポーランド国鉄でヴロツワフまで行く方法をおすすめします。この区間は所要時間4-5時間で運賃2000円程度です。この2倍のお金を出せるなら、4時間未満で着く高速列車ペンドリーノも使えます。
ポーランド観光への影響
柳田選手の移籍による効果の大きさは驚くべきものです。ポーランドへ来る日本人が増えただけでなく、今までポーランドと縁のなかった人たちがポーランドを知り、興味を持つきっかけになったようです。これを機にポーランド語を勉強し始めた人もいるようですね。
なお、ルビンへのアクセスルートにヴロツワフがあるという地理的理由で、ヴロツワフの知名度も急上昇しているように思います。観戦に出かける人たちはヴロツワフを訪れたことでしょうし、その人たちがSNSでヴロツワフの写真を上げることでもっと広い輪の中でヴロツワフが認知されたはずです。
私はポーランドと日本のつながりが強くなることを願っているので、こういう動きはポジティブに捉えています。私はバレーボールファンではありませんが、柳田選手が来シーズン以降もルビンでプレーしてくれたらいいなと思いました。