ポーランド各都市訪問記: Warszawa(ワルシャワ)

 

各都市訪問記はシリーズもので、今までに訪問したことのあるポーランドの街や町を一つ一つ残らず紹介しています。第1回は首都ワルシャワです。

滞在都市: Warszawa(ヴァルシャヴァ)
滞在期間: 2017/2/16 – 2/18, 3/1 – 3/2, 3/6 – 3/10

2/16

到着

日本から飛行機で入国しました。ポーランド航空(LOT)の直行便です。
37600円のエコノミークラスで11時間ほどのフライトでしたが、足元が狭く大変でした。私は出発前日ワクワクで眠れなかったのに飛行機でも眠れませんでした。

しかも時差の関係でポーランドに着くと時間が8時間戻るので、かなりの時間起きていたことになります。幸運にもそのおかげで時差ボケにはなりませんでした。

14時過ぎにポーランドに到着。ワルシャワ・ショパン空港(Lotnisko Chopina w Warszawie)はポーランド語と英語の二言語表示が多かったと思います。飛行機でかなり日本人を見たのですがほとんどがトランジットでした…

入国審査ではパスポートを見せるとすぐにスタンプを押して通してくれました。国境関係の仕事なので怖そうな人でしたが質問もされず、Dzień dobry(こんにちは)、Dziękuję(ありがとう)以外のことを言わずに済みました。

荷物を受け取った後、切符の自販機(biletomat)が見つからなかったのでチケットオフィスへ。言葉が通じず手間取っていた方が前にいたためかなり待たされましたが時間券を購入し、他にも選択肢はありますが正直に175番のバスで市内へ向かいました。

バスの乗車時間は20分くらいですがかなり混んでいて、その上スリが多いバスらしいのでかなり警戒していました。視線は感じましたが無事にワルシャワ中央駅であるDw. Centralnyまで乗ることができました。

宿泊先が中心部だったので道路の広さや建物の大きさに圧倒されながらも泊まるホテルを見つけ、チェックインして荷物を置いてから軽装で出かけました。

街に出る

私はSIMカードをまだ持っておらずこれが最優先だったので、とりあえずワルシャワのど真ん中にあるショッピングモールZłote Tarasy(ズウォテ・タラスィ)に行って携帯会社のサロンを探しました。

OrangeではSIMカードなんて売っていないよと追い返されたので、マルチメディア店でPLAYの1週間トライアル版SIMカード(5ズウォティ)を購入し、PLAYのサロンに行ってパスポートを見せ登録してもらいました(現在ポーランドではSIMカードを購入する際IDの登録が必要です)。

こんな感じです。

また、他社のSIMカードを使用する際にSIMロック解除という手続きが必要になることもあるので確認を忘れないでください。私は日本でdocomoを利用していますが、事前にSIMロック解除をしてもらってからポーランドに行きました。

ちなみにSIMカードでインターネットに接続する方法がわからなかったので付属の説明を見ながら色々試しましたがうまくいきませんでした。ちょうど土日をまたいだのもあってPLAYのサロンに行くこともできず、20日にようやく接続できました。色々な人と連絡をとらないといけなかったのでつらかったです。

このPLAYのSIMカードでのインターネット接続方法を説明した記事があるのでポーランドに行かれる方はぜひお読みください。

ポーランドでSIMカードを使ってインターネットに接続する方法

Złote Tarasyをざっと回った後、道の途中でケバブ店に寄ってホテルに帰りました。ケバブはポーランド料理ではありませんが食べたことがなく、ポーランドではよく見かけるので気になって食べてみました。

2/17

国立博物館

この日最初に見たのは国立博物館(Muzeum Narodowe)です。しかし昼過ぎからショパン博物館に行くことになっていたので2時間ほどで済ませました。全部じっくり見るなら4時間は必要だと思います。

微妙な写りの写真ばかりですが博物館周辺の風景です。

お昼は低価格食堂Bar Mleczny(ミルクバー)でポーランド料理の筆頭ピエロギ(Pierogi)を食べてみました。

ピエロギの中身にはバリエーションがありますが肉入りを選びました。ミルクバーの料理は安い分あまり本格的ではないです。他にはパスタ入りトマトスープも食べました。

ショパン

ショパン博物館についてはこちらの記事をどうぞ。

ポーランド・ワルシャワのショパン博物館を見学

ショパンコンサートも見てきました。以下の記事に詳しく書いてあります。

ポーランドでショパンのコンサートを鑑賞 “Time for Chopin”

ショパンコンサートの後はショパンが通ったレストラン・Honoratka(ホノラトカ)で夕食というありがちなコースをたどってみました。コンサートで偶然出会った日本人の方を誘ってみると彼もここで食べる予定だったらしく、二人で楽しい夕食となりました。

ショパンメニューとチキンスープ(Rosół)。私はかなりRosółが好きですが、今まででここが一番美味しかったです。

ショパンメニューは店員さんに自分から言わないと見せてくれません。文字が全く読めない写真になってしまいました。

メインのアヒル。スープとこれだけで少食の私は死にそうでした。

お店はショパン推しのデザインでしたが、料理のみを目当てに来る人はいるのでしょうか…?一応ポーランド人客は多く、ホールのようなスペースで踊っていました。

2/18

ワルシャワとはひとまずお別れで、PKP InterCity(国鉄の長距離線)でGdańsk(グダンスク)へ向かいました。

3/1

Katowice(カトヴィツェ)からPKP InterCityで帰ってきました。
2日にリトアニアへ出発する予定でしたが、カトヴィツェからだと遠すぎるため中継点として一泊する目的でワルシャワに来ました。

夜景を撮ってみました。1枚目は文化科学宮殿(Pałac Kultury i Nauki)です。

3/2

朝の9時くらいのバスでリトアニアへ。エストニアのバス会社LuxExpress(リュクスエクスプレス)を利用しました。

3/6

行きと同じLuxExpressで夜にリトアニアから戻ってきました。

3/7

この日はショパンの生家があるŻelazowa Wola(ジェラゾヴァ・ヴォラ)へ。夕方にワルシャワに帰り、本屋巡りをしました。

宿泊していたホテルの近くに露店古本商が来ていたので2冊購入。

左は神父兼詩人のJan Twardowski(ヤン・トファルドフスキ)の詩集。

右はJerzy Andrzejewski(イェジ・アンジェイェフスキ)による日本でも有名な作品「灰とダイヤモンド」の原書”Popiół i Diament”です。

61年版。最近亡くなったAndrzej Wajda(アンジェイ・ヴァイダ)監督による映画化作品は大学図書館で観ましたし、岩波文庫から出ている原作の日本語訳も読んでいました。新品を扱うempikなどの書店では見つからなかったので大収穫でした。

古本屋さんでは定価50ズウォティのポーランド語の教科書が15ズウォティで買えました。これはB2レベル用ですがこのレベルになるとテキストがポーランドの古典文学になるのでかなり難しいです。

empikでの買い物も紹介します。

ポーランド映画“Kamienie na Szaniec”。ドイツに支配されていた時代のポーランドの若者を描いた作品。2014年作なので映像もきれいで主人公たちがかっこよかったです。

ポーランドの中学校のテキストとして知られる本と同じタイトルで、私は日本の中学校に通っていたので読んでいませんがそれの映画版かもしれません。

ポーランドの現代文学。タイトルは”Jesteś moim niebem”。Magdalena Piotrowska(マグダレナ・ピョトロフスカ)による2016年発表の長編小説です。CDで言えばジャケ買いですが、内容も良くかなり感動しました。これは単独で記事にします。

上はhappysadのライブアルバム”Przystanek Woodstock 2013″。DVD付ライブ盤で、happysadのCDのうち持っていないのがこれくらいしかなかったので買いました。

左はBajmのアルバム”Płomień z Nieba”。Bajmはポーランド滞在中に知った人気バンドで、教えてくれたお友達がベスト盤を買ってくれていました。ベスト盤にはYouTubeで聴いて感動した”Ta Sama Chwila”という曲が入っていなかったので、それ目当てでこちらのオリジナルアルバムを買いました。

右は”Besiada Śląska”というタイトルで、シロンスク地方の音楽を集めたコンピレーションアルバムです。

3/8

この日は日本語が堪能で日本関係のお仕事もされている知り合いのポーランド人の方がワルシャワを案内してくださるということで、一日お任せしました。ワルシャワ大学の日本語学科を出ているらしく、納得の日本語力でした。私は久しぶりに日本語を話しました。

プライベートですがガイドのように詳しい説明とともにワジェンキ公園(Park Łazienkowski)とヴィラヌフ宮殿(Muzeum Pałac w Wilanowie)を見せていただきました。夕方からは射撃体験をして夕食までご一緒していただきました。ありがとうございました。

ヴィラヌフ宮殿。

ワジェンキ公園のショパン像。

ワジェンキ公園にある宮殿。ポーランドでも有数の写真スポットです。

射撃の結果。

夕食にはかなり良いものを食べましたがその中からモツスープの写真を紹介します。

3/9

この日も二人行動でした。Facebookの繋がりでワルシャワ大学の学生(ポーランドの大学はほぼ5年制ですが当時すでに5年生だったのでもう卒業しました)でモデルのお仕事もしている人がいて、ポーランドにいる間に「ワルシャワに来るなら教えてよ」という連絡を3回ももらっていたのでそこまで言うならと会うことに。

カフェに行ったり街を散歩したりして一日過ごしましたが、これで仲良くなり日本にいても常に連絡をとる仲になりました。

3/10

この日でポーランドとは一旦お別れとなります。最初と同じ175番のバスに乗って空港へ向かいましたが、乗車中ポーランド人の方とお互いの荷物がぶつかったのでPrzepraszam(すみません)と言うとなんと相手の口から出た言葉は「すみません」。

困惑していると「だって見た目で日本人だってわかったから。日本で働いてるから今から帰るんですよ」と言われるという面白い出来事もありました。

最後に

私がワルシャワで魅力的だと感じたポイントは

  • なんでも見つかる
  • 数日では飽きない
  • 大都市であるだけでなく歴史的にも豊か
  • 交通の便が良い

です。

自分で確かめてはいませんが英語もポーランドの中では一番通じやすいはずです。

私はずっと一人ではなかったというのもありますが、まだ見れていない場所ばかりです。ポーランドに行ってワルシャワだけを見て帰るのは日本に来て東京しか見ないようなものですが、ポーランドを訪れる方の大半がワルシャワに行くことになると思うので、たっぷり時間をとって観光することをお勧めします。

私は「ガイドブックから実際に見たいものを選んで確かめに行く」よりも「その場で気付いたものを追いかけたり現地の人と話したりする」方が好きです。

そのためいわゆる「観光スポット」の紹介には自信がありませんが、そのあたりはガイドブックや他の方に任せるとして自分自身の視点で各都市訪問記を書いていきたいと思います。

コメントを残す