海外旅行というのは楽しいものですが、危険もつきものです。トラブルに巻き込まれてしまったら、せっかくの旅行が台無しになってしまいます。
そこで、ポーランドの街を日常的に歩いていた私が、犯罪や詐欺に遭うなどのリスクを減らすために覚えておくべきことを紹介します。
ほとんどの項目はヨーロッパ全体に当てはまることだと思うので、ポーランドに限らず海外旅行を計画している方はぜひお読みください。
目次
花を差し出されても受け取らない
特にクラクフとヴロツワフの旧市街で注意しなければいけないのがこれです。子供たちが通行人に対して手当たり次第に花を配っています。これを受け取ってしまうと、代金を要求されます。
私の友人はオーストリアのウィーンでこれの被害に遭いました。美術館から出ると年老いた女性にバラを手渡され、反射的に受け取ってしまい、代金を要求されたそうです。彼はバラを返して力ずくで逃げましたが、腕を強くつねられたそうです。
ジプシーに近づかない
ポーランドの街中には時々ジプシーがいます。街中にいつも立っているジプシーは、目をつけた人に対してお金や食べ物を要求してきます。拒否すると呪いをかけてくることがあり、呪いが本物かどうかは別として後味が悪くなります。
ジプシーと呼ばれる人々のうちこういうことをするのは一部のみですが、街中に立っているジプシーは通行人を狙っているので目をつけられないように気を付けましょう。
お金や食べ物を恵まない
ポーランドにいると、貧しい人々からお金や食べ物をせがまれることがあります。食事中だったり、バス停だったり、場面は様々です。
お金や食べ物を分けてはいけないとまでは言えません。現に、ポーランド人がそういう人々にお金をあげている姿も時々見かけます。
それでも、ポーランドには貧しくて生活できない人々のためのセーフティネットが用意されています。ホームレスのための炊き出し施設もありますし、生活保護のような形でお金ももらうこともできます。
お酒を飲む人はこれらのサービスを受けられないという決まりがあり、街中で物乞いをしている人のほとんどがこれにあたります。
最初にあげた金額で引き下がってくれれば良いですが、一度財布を見せるとそれ以上を要求されることもあります。
金曜日の夜から土曜日の朝、土曜日の夜から日曜日の朝はできるだけ外に出ない
酔っ払いに絡まれないための対策です。人々が最もお酒を飲むのは金曜日の夜と土曜日の夜で、酔っぱらった人たちが朝まで騒いでいます。酔っ払いは集団で馬鹿騒ぎしながら街中を彷徨っていることが多いです。
酔っ払いが暴力をはたらく例は多く、特に見た目が違って目立つアジア人は標的になりやすいです。この時間帯には外出しないのが一番だと思います。
最近はポーランドで愛国主義の機運が高まっており、ポーランド人が知り合いでもない外国人を襲う事件が起こっています。酔っ払った人はなおさらそういう行動に走りやすいので、十分な警戒が必要です。
商品の値段が書かれていない露店での買い物は避ける
お土産を買う時に注意すべきポイントです。観光客に対してぼったくり価格を提示してくるお店もあります。特に露天商はどこの誰なのかがわからないことが多いので、気を付けるべきです。
その他、海外旅行全般に言えること
観光地では常に警戒する
海外旅行の鉄則です。観光客が集まる場所には、犯罪集団も集まります。特に人ごみの中では盗みを働きやすいので、観光だけでなく身の安全にも気を配りましょう。
荷物から目を離さない、あるいは荷物を手で押さえる
最も多い被害はスリだと思います。自分の荷物をしっかり見張っているという姿勢を見せることで、ターゲットにされるのを防ぎましょう。
写真を撮るときは周りに気を付ける
写真を撮るときには両手が塞がるので、無防備な状態になります。私はスマートフォンで写真を撮るのですが、写真を撮る前に辺りを見回して近くに人がいないことを確かめてから素早く撮り、すぐに携帯をしまいます。
携帯をしまう場所も、万が一狙われたときのために取り出しにくい場所にすべきです。財布や携帯をズボンの後ろポケットに入れるのは最悪のパターンだとよく言われます。
相手から話しかけてきた場合は疑ってかかる
勝手がわからない観光客をターゲットに、親切を装って詐欺を行う人たちがいます。相手から話しかけられた場合、詐欺目的であるという可能性を忘れないようにしましょう。
お金持ちに見える服装をしない
お金を持っている外国人は格好のターゲットです。高価なアクセサリーやブランド商品などを身に付けて歩くのは「自分を狙うと儲かりますよ」と言っているようなものなので、服装には気をつけましょう。
いきなり出身を聞かれたら日本とは答えない
日本人はお金持ちのイメージがあります。一見普通の質問に思えますが、犯罪目的で近寄ってくる人はそういう意図を持って出身を聞いてくるのです。
夜遅くに外を歩かない
暗い時間は犯罪率が上がります。夜遅くのイベントに参加する場合はそれなりの覚悟が必要です。
できるだけ一人で歩かない
一人旅なら仕方ないですが、一人で歩いていると狙われやすくなります。体格が小さいとさらに狙われやすくなります。
人通りの少ない場所を避ける
人目につかない場所は犯罪の現場になりやすいです。街中ではできるだけ明るい大通りを選んで歩きましょう。
最後に
ここで紹介した以外にも、防犯のためにできることはたくさんあります。
海外では日本の常識が通じないことも多々ありますし、トラブルに巻き込まれたときに日本語で助けてくれる人もいません。何かが起こる前に対策しておくことが重要です。