リトアニア旅行記: ヴィリニュス観光2回目

リトアニアの首都ヴィリニュスを2回目に訪れた時の記録です。前回は3月だったので冬でしたが、今回は9月なのでより観光向きのシーズンでした。

この時は私の好きなリトアニアのアーティストであるAistė Smilgevičiūtė ir Skylėのライブを観るためにヴィリニュスに来たのですが、ついでに観光もできました。

訪問場所: Vilnius (ヴィリニュス)
訪問時期: 2017/09/22-25

9月22日

10日ほど前にカウナスに滞在したばかりですが、再びリトアニアに来ました。いつも通りLuxExpressの長距離バスを使ってポーランドの首都ワルシャワから来ました。

前回ヴィリニュスに滞在した時には旧市街のホテルに泊まりましたが、贅沢な旅行はあの時が最初で最後でした。今回は街の外れのホステルの個室です。個室なだけ良いですね。

ホステルの最寄り駅のあたりの景色です。何もありません。明るいですが、もう19時台です。そのため、この日は買い物だけしてホステルで休みました。

9月23日

ライブの日ですが、開演は夜なので観光を始めます。朝はゆっくりしていたので、すでに正午目前でした。バスで街の中心部へ出ていきます。

バス停のあたりです。

これはオールセイント教会です。ピンク色の教会ですが、美しい見た目をしていると思います。

ヴィリニュスには狭い通りがいくつもあります。

市庁舎広場です。この日はライブの時間まで特にしなければいけないこともなかったので、気ままに散歩しました。

こちらは聖カジミエル教会。オールセイント教会に少し見た目が似ています。

少し陰になっていますが、旧市庁舎です。

チュルリョーニスの家です。チュルリョーニスは1900年頃の画家・作曲家です。私は彼の絵画のスタイルが好きですが、この時はあまり詳しくなかったので注意を払っていませんでした。ここに何があるのかはわかりません。

これは恐らく古ロシア語です。私はスラヴ諸語の歴史が大好きなのでこういうテキストを見ると興奮します。

これは聖アンナ教会です。

聖アンナ教会は川沿いにあるので、天気の良い日はついでに川を眺められます。

立派な教会ですよね。

丘の上に白い十字架が三つ立っています。これは三つの十字架の丘で、ヴィリニュスのシンボルの一つです。

これはゲディミナスの丘です。ゲディミナスというのは14世紀リトアニアの王で、リトアニアの首都をヴィリニュスに移した人です。彼はここに城を建てたのですが、現在はもう残っておらず塔だけが残されています。

なお、ヴィリニュスに初めて来たのは2017年3月で、最後に行ったのは2018年7月なのですが、最初に行った時にはすでにゲディミナスの丘で土砂崩れが起きた後で、丘に登れなくなっていました。

最後に行った2018年7月にもまだ修復工事は続いていたので、私は一度もこの丘に登ったことがありません。見栄えをよくするために丘に生えていた木を全て伐ったために土砂崩れが起きたそうです。

ここはヴィリニュス大聖堂の前の広場です。大聖堂広場と呼ばれます。

これはリトアニア国立博物館です。恥ずかしながら、中を見学したことがありません。

大聖堂広場の周りには緑地もあり、人々が遊んだり休んだりしています。私はさらに先に進みました。この先に三つの十字架の丘があるのです。

どんどん先へ進んでいきます。

これは三つの十字架の丘の上に続く坂道です。坂の傾斜は非常に急なので、登り終わることにはいつも息が切れます。

頂上に着きました。巨大な三つの十字架を支える台には文章が刻まれています。

ここから見渡せるのはヴィリニュスのパノラマです。前に来た時よりは天気が良かったので嬉しかったです。

ゲディミナスの丘も見えます。

これが三つの十字架です。間近で見るとそのスケールに驚かされます。

ちょうど丘の頂上にポーランド人のグループがいたので、ヴィリニュスのパノラマをバックに私の写真を撮ってもらいました。

丘から下りてきました。これはネリス川(Neris)です。

川幅は広く、ヴィリニュスの旧市街と新市街を区切っています。

右側に写り込んでいるのは遊覧船で、ネリス川クルーズに参加することができます。私が職員に尋ねてみると、今日はお休みだと言われました。天気が良かっただけに残念です。

この素敵な通りはゲディミナス大通りです。大聖堂広場のあたりから西側に伸びています。旧市街側の川に近い場所です。ヴィリニュスのメインストリートと言っても良いかもしれません。

ゲディミナス大通りの途中には公園があり、このような記念碑が立っています。

お腹が空いたので、カフェに入って餃子を食べました。何味だったかよく覚えていませんが、チーズ系だったような気がします。

これはポーランド人教皇ヨハネ=パウロ2世に関する記述です。リトアニア語だとあまりわかりませんが、下にポーランド語が書いてあるのでわかりました。1995年、リトアニア巡礼中にこの教会でポーランド人コミュニティと会ったと書かれています。

ここでもリトアニア語とポーランド語が併記されています。これはヨハネ=パウロ2世よりももっと昔の話です。ここにポーランド人出版家・司書のユゼフ・ザヴァツキが印刷所と書店を開き、ここでポーランドの国民的詩人であるアダム・ミツキェヴィチの詩集「バラードとロマンス」が初めて印刷出版されたという内容です。

アダム・ミツキェヴィチはポーランド語で書いたためポーランドの国民的詩人として評価されていますが、出身の家はリトアニア系、生まれたのは現在のベラルーシ領、そして大学はヴィリニュスだったので、ミツキェヴィチが何人なのかは複雑な問題です。リトアニア人やベラルーシ人が「ミツキェヴィチは自分の国の詩人だ」と主張することも珍しくありません。

川の土手にAŠ TAVE MYLIU!と書かれています。I love you!という意味です。

この写真では見えませんが、反対側の土手にはIR AŠ TAVE ♥と書かれています。I (love) you, tooという意味なので、会話になっているんですね。

夕方が近づいてきました。実はこの9月23日は秋分の日で、これから参加するコンサートはそれにちなんでのイベントです。

大聖堂と広場が見えています。

コンサートの会場はヴィリニュス大学構内にある聖ヨハネ教会です。ヴィリニュス大学には入ったことがなかったので、これが初めてです。それにしても、教会でコンサートなんて素敵ですね。

上のSimonas Stanevičiusはリトアニア人ですが、下の二人はそれぞれJuliusz Słowacki, Adam Mickiewiczという名前のポーランドの詩人です。

コンサートが始まる前の教会の内部の様子です。感動しました。

なお、コンサートのレポートはこちらから読めます。↓

Aistė Smilgevičiūtė ir Skylė ライブレポート 2017.09.23

ライブ後はお腹が空いていたので、レストランで食事をしました。

9月24日

この日は前日ライブをしていたAistė Smilgevičiūtė ir Skylėのスタッフであり私の知り合いであるリトアニア人がラトビアのリーガまで連れて行ってくれました。リーガ観光については別の記事で書きます。ヴィリニュスに帰ってきたのは夜中です。

9月25日

この日は朝のバスでポーランドに戻りました。

 

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