ポーランド各都市訪問記: Żelazowa Wola(ジェラゾヴァ・ヴォラ) ショパンの生家

日本人におなじみのポーランド人作曲家ショパン。首都ワルシャワでもこの偉大な作曲家の足跡をたどることができますが、忘れてはいけないのがこのŻelazowa Wolaにあるショパンの生家です。ガイドブックには必ず載っているはずです。

訪問場所: Żelazowa Wola (ジェラゾヴァ・ヴォラ)
訪問時期: 2017/3/7

ジェラゾヴァ・ヴォラの位置とアクセス

ワルシャワから西に60kmほど離れていて、ワルシャワの中心部からバスで行くことができます。

これはŻelazowa Wolaで撮ったので帰りの時刻表の写真ですが、このMotobussという会社がワルシャワとジェラゾヴァ・ヴォラを結ぶバス路線を持っています。

バスに乗るときの注意ですが、運転手に言わないとバス停で止まってくれないので、黙っているとŻelazowa Wolaを通り過ぎてしまいます。ここで他の客も降りるとは限りません。私は実際にそれを知らず一駅通り過ぎてしまい、15分くらい歩いて戻りました…

これがŻelazowa Wolaのバス停。かなりショパンを推していますね。

ショパンの生家

ショパンの生家は整備されて博物館となっています。入り口にある立派な建物でお金を払ってチケットを買うと中に入れてもらえます。

どうやら日本のガイドツアーと時間が被ったらしく、私が見たのはほぼ日本人客でした。まずはショパンの音楽が流れる庭に出ますが、とりあえずお家に入ってみました。

とても博物館風なのでここでショパンが生まれたという実感がなかなか湧きませんが、ショパンは私の大好きな音楽家なので展示を見ただけで感無量です。

ようやく庭をゆっくり散策してみます。どこからともなくショパンの音楽が聞こえてくるのが不思議ですが、地面にスピーカーがいくつも設置されていてそこから音楽が流れているようです。

個人的にアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズという、本来ピアノとオーケストラ向けに作られたにも関わらず実質ピアノ独奏としてしか演奏されない楽曲のオーケストラ入りバージョンが流れたのが嬉しかったです。

それにしてもショパンの音楽がBGMとして流れている庭というのは魅力的で、いつまでも歩き回っていたくなります。なお4枚目に写っている建物がショパンの生家の本体です。

チケットが売られている建物には売店もあり、ショパングッズがかなり充実していました。ワルシャワ市内のショパン博物館にある売店とは品揃えが違うので両方チェックすることをおすすめします。私は20世紀ポーランドの有名作家Jarosław Iwaszkiewiczがショパンについて書いた本を購入しました。

昼食

この博物館を見学した後は近くのレストラン“KOMPOT”で食事をしてみました。ちなみに留学を始めてから知りましたが、kompotとは果物に水と砂糖を加えてから煮て作る飲み物のことです。入れるものによって味は様々ですが私が飲んだことのある自家製kompotは全て美味しかったです。

いかにもヨーロッパ風の素敵な内装。やはりショパンの音楽が流れています…と思いきや、私が入店してから5曲目くらいで違う音楽に切り替わってしまいました。お店側にはそこまでこだわりがないのでしょうか?

注文したのはKluski śląskie、いも団子です。ショパンを見にワルシャワ近郊のŻelazowa Wolaまで来たのにヴロツワフやカトヴィツェのあるポーランド南部シロンスク地方の料理を食べるのは、他でもなくシロンスク愛からです。レストラン自体がお上品ですし味も良かったです。

最後に

Żelazowa Wolaには他にも喫茶店やお土産の露店などがありました。しかし私が受けた印象で一番強いのは、ほとんどどの家も犬を飼っているということです。道を歩いているとあらゆる場所で吠えられました。

Żelazowa Wolaにはワルシャワから苦労することなく日帰りで行けるので、ショパンのファンには見逃せない場所です。

コメントを残す