Galaad(ギャラッド)はスイスのフランス語圏出身のシアトリカルネオプログレバンドです。私が長い間愛し続けているバンドなのでこの記事で紹介します。
目次
Galaadの音楽性
Galaadはプログレッシブロックの歴史においてネオプログレが流行っていた90年代のバンドです。90年代のプログレバンドということで80年代に流行ったMarillion(Fish時代)の影響を、そしてフランス語圏出身ということでフレンチプログレの代表格であるAngeの影響も感じさせます。プログレ五大バンドで例えるなら明らかにGenesisタイプです。
ボーカルのPyTことPierre-Yves TheurillatのシアトリカルなボーカルとGianni Giardielloによる多彩なキーボードがメインとなって生み出される変幻自在の演劇的な音世界が魅力です。フランス語歌詞もこのスタイルにマッチしています。
アクの強いバンドで知名度も低いですが、音楽のレベルは高いと思います。
Galaadの歴史
Galaadは1988年にスイスのMoutierという町で幼馴染のグループによって結成されました。
実際にGenesis, Marillion, Angeに影響を受けており、特に1992年の1stアルバム“Premier Février”ではそれが顕著です。
♪Janus – “Premier Février”(1992)より
これはコンセプトアルバムで、私のお気に入りです。
さらにバンドは1996年に2ndアルバム“Vae Victis”を発表。今度はヘヴィでアグレッシブな音楽性になりました。
♪A Chacun Sa Cible – “Vae Victis”(1996)
この変化には驚きです。
この後1997年にバンドは解散してしまいますが、2016年にオリジナルメンバーで再結成されます。
♪Merci [puR] (2017)
これが再結成後発表されたシングルです。現在は精力的にライブを行っていて、インターネットを使ってのプロモーションにも力を入れています。
ディスコグラフィ
- Galaad (1991, デモ)
- Premier Février (1992)
- Vae Victis (1996)
- Merci [puR] (2017, シングル)
- FRAT3R (2019)
Galaad関連作品案内
L’escouade
ボーカルのPierre-Yves Theurillatがリーダーを務めるバンドです。Galaadとは違い穏やかなロックです。
- Confidences de Mouches (2010)
PyT
Pierre-Yves Theurillatのソロプロジェクトです。ポップに近く、英語歌詞の曲もあります。
- Carnet d’un Visage de Pluie (2013)
- Mon Grand Amer (2015)
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