ショパン: “バラード第4番ヘ短調 作品52” 楽曲レビュー

ポーランドのクラシック作曲家ショパンの楽曲「バラード第4番」の紹介です。

ショパン

私は普段ロックやメタルについて書いていますが、それ以外で好きなものにショパンがあります。私は5歳くらいの時からショパンの音楽を聴いていて、今も聴き続けています。

クラシック音楽全体については詳しくないのですが、ショパンについてはある程度知っています。このブログでは分け隔てなく好きなものを紹介していこうと思っているので、今回はピアノ独奏曲のレビューです。

フレデリック・ショパン(出生名はFryderyk Chopin)は19世紀初めポーランド生まれの作曲家です。40年に満たない短い生涯の後半はフランスで過ごしました。

私はポーランド・ワルシャワにあるショパン博物館にも、そしてその近郊の村にあるショパンの生家にも行ったことがあります。

ショパンのバラード

ショパンはバラードという形式の楽曲を4曲残しています。これはピアノ曲では当時普通でなかったジャンルです。彼は同じポーランド出身の国民的詩人アダム・ミツキェヴィチ(Adam Mickiewicz)の詩を主にインスピレーションにしたようです。

ミツキェヴィチはロマン派詩人で、ショパンの音楽もロマン派に分類されます。私はロマン派芸術が好きなのでドンピシャです。ミツキェヴィチを、そしてショパンのバラードの元になったとされている特定のいくつかの詩を読んだこともありますが、ショパンの発想がどこからきているかはそこまで重要ではないと思っています。

バラードの中では第1番が最もよく知られています。私は好きなものから並べると4番→3番→2番→1番となります。3番が一番弾きやすいと思いますが、どれもピアニストにとっては難関曲です。

なお、バラードなら紹介している動画で弾いているKrystian Zimerman(クリツシアン・ツィマーマン)の録音がおすすめです。彼のバラード集は私の愛聴盤です。

楽曲レビュー

バラード第4番はショパンファンに人気の作品が最も多く作曲された時期に書かれました。内省的で難解ではありますが、奇跡的ともいえるほど素晴らしい、魔法のような響きを持っています。

私はショパンの作品の中でチェロ・ソナタが最も好きなのですが、ピアノ独奏曲の中で選ぶなら幻想ポロネーズ・舟歌・そしてこのバラード第4番のどれかになります。

私は音楽を専門的に学んだわけではなく、ピアノを習っていたものの楽典の勉強はさせられませんでした。自分でやった部分もあるので一般の人に比べればずば抜けて詳しいのは事実ですが、この曲の解説をするような他の詳しい人達には敵いません。

クラシックファンでなくとも忍耐強いリスナーであれば、難しいことを抜きにしてもこの曲の魔力を十分に感じられるのではないかなと思います。もちろんこういう様式が嫌いな人であれば別ですが。

この曲を弾けるようになりたいと思い練習したことがありますが、私の能力では無理でした。

普段大衆音楽について書いているこのブログでクラシック音楽を紹介することには大きな意味があるのではないかと思って書いた次第です。

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