Dark Sarah feat. JP Leppäluoto: “Dance with the Dragon” 楽曲レビュー

フィンランドのシネマティックメタルバンドDark Sarahのアルバム”The Puzzle”(2016)収録の楽曲“Dance with the Dragon”のレビューです。

Dark Sarah

今回紹介するのはフィンランドのシネマティックメタルバンドDark Sarahが元Charon(フィンランドのゴシックメタルバンド)のボーカルJuha-Pekka Leppäluoto(通称JP Leppäluoto)をゲストに迎えて発表した楽曲“Dance with the Dragon”です。

女声ボーカルがDark SarahのボーカルHeidi Parviainen。彼女は元々フィンランドのメタルバンドAmberian Dawnに所属していましたが、脱退しDark Sarahを結成しました。オペラティックな高音による歌唱と上品な声質が魅力です。

私は今までDark Sarahを知らず、この曲を見つけたのも私がゲストのJuha-Pekka Leppäluotoが所属していたものの解散してしまったバンドCharonのファンだからです。

Juha-Pekka Leppäluotoは深みのある男前な歌声を武器にCharonのボーカルとして活躍した後アコースティックロックバンドHarmajaを結成し、フィンランドのメタルプレイヤーたちによるスーパーグループNorthern Kingsのボーカリストを務めるなどしました。

確かではありませんが、メタルが国民的ジャンルともいえるフィンランドではかなり知られている人物であるという話も聞いたことがあります。私は彼の声の大ファンで、CharonもHarmajaも聴きます。

楽曲レビュー

Dark Sarahがシネマティックメタルをやっているというだけあって、曲が淡々と進んでいくのではなくミュージカルのようにセリフが挿入されたりサウンドが壮大であったり、楽曲にもストーリーが存在したりと普通のメタルとは明らかに違います。

私はこのシンフォニックかつメタリックなサウンド、そしてJP Leppäluotoの演技、Heidi Parviainenのオペラからそのまま出てきたような歌唱に一発でノックアウトされました。

ミュージックビデオも曲のストーリーに沿ったもので、二人のボーカルが敵同士ながらも一緒に踊る場面やその周りで石像に扮したバンドが淡々と演奏する演出は素敵だなと思いました。この曲は絶対に普段からミュージックビデオと一緒に聴きたいです。それにしてもJP Leppäluotoの悪役顔は迫力たっぷりですね…

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