Anathema: “Eternity” アルバムレビュー

イギリスのバンドAnathemaのゴシックメタル風傑作アルバム“Eternity”(1996)のアルバムレビューです。

Anathemaのアルバム”Eternity”

Anathema(アナセマ)はイギリスのロックバンドです。彼らの音楽性は常に変わっており、ドゥームメタルからゴシックロック、プログレッシブロック、ポストロックなどを経て今に至ります。

Anathemaは私が最も好きなバンドの一つでもあります。どの時期の作品も好きです。

Anathemaにはアーティスト紹介記事があるのでぜひお読みください。バンドの基本情報もわかります。

Anathema: アーティスト紹介

“Eternity”は、1996年11月11日にリリースされたバンドの3rdアルバムです。。Anathemaがキャリアの中で最初に契約したPeaceville Recordsからの発売です。

この作品は、脱退した初代ボーカリストDarren Whiteの代役としてVincent Cavanaghがボーカルを務め始めてから2作目となるアルバムです。

1作目にあたる2ndアルバム”The Silent Enigma”と違い、全編クリーンボイスで歌われています。しかし、声は濁ったままでかなりクセの強さが残っており、現在とは全く歌唱法が違います。

音楽性は以前のドゥームメタルからゴシックメタル方向へ変化しています。メタルといっても、テンポの速くない楽曲が多く繊細で深みのある耽美系サウンドが特徴的です。

私はメタルをそれほど好んで聴きませんが、このアルバムは他のメタルとは違った気分で聴くことができるので”Eternity”は好みです。

なお6曲目の”Hope”はイングランドのフォークロックシンガーRoy Harperの楽曲のカバーです。オリジナルは1985年に発売された”Whatever Happened to Jugula?”(Led Zeppelinのギタリストとして有名なJimmy Pageとの共作でRoy Harper & Jimmy Page名義でのアルバム)で聴くことができます。

トラックリスト

1. Sentient – 2:59 ★★
2. Angelica – 5:51 ★★
3. The Beloved – 4:44
4. Eternity Part I – 5:35
5. Eternity Part II – 3:12
6. Hope – 5:55
7. Suicide Veil – 5:11
8. Radiance – 5:52
9. Far Away – 5:30
10. Eternity Part III – 4:44
11. Cries on the Wind – 5:01
12. Ascension – 3:20

日本盤ボーナストラック

13. Far Away(Acoustic) – 5:23
14. Eternity Part III(Acoustic) – 5:06
15. Sleepless ’96 – 4:30

(なお私が購入した2003年リマスター再発盤では15曲目が”Angelica(Live)”になっています。)

メンバー

Vincent Cavanagh – ボーカル・ギター
John Douglas – ドラム
Duncan Patterson – ベース
Danny Cavanagh – ギター・キーボード

ゲストミュージシャン

Michelle Richfield – 女声ボーカル
Les Smith – キーボード
Roy Harper – “Hope”での語り

各曲レビュー

Sentient

インストゥルメンタルトラックです。いきなりジャケットの背景から連想される宇宙を思わせるような音で幕が開きます。

この曲の主役はピアノで、メタルバンドの楽曲とは思えない美しい演奏を聴くことができます。初めて聴いたときは非常に驚かされました。

さらに長音符のみで演奏される哀愁に満ちたエレキギターとストリングスがピアノに絡み合うことによって、非常に感動的な響きが紡ぎ出されています。

曲の長さは3分ほどで、ノンストップで次曲の”Angelica”へ繋がっています。”Angelica”は、私がこのアルバムの中で最も気に入っているだけでなくAnathemaが今まで作り上げてきた膨大なレパートリーの中でも特別好きで思い入れもある曲です。単体でも素晴らしいのですが、この”Sentient”と合わせて聴くとより深く響いてくる気がします。

Angelica

“Sentient”の項に書いた通り、私の大好きな楽曲です。

“Sentient”が残していった静寂の中、遠くから微かに響いてくるクリーンギターの序奏に導かれて始まる”Angelica”は初期のAnathemaを代表する仄暗い傑作バラードです。

この楽曲の代名詞はエレキギターによって何度も何度も繰り返される6小節のリフレインで、”Angelica”を一度聴いただけでこれを覚えてしまうほど印象的です。

私がこの曲で一番好きな部分はイントロです。この楽曲にはボーカルが歌い始めるまで1分半以上の時間があるのですが、クリーンギターの序奏からエレキギターのリフに移行する過程でドラムとストリングスが登場し徐々に全体の音量を上げていく部分があります。

ここを聴くと毎回、昔から”Angelica”を知っているわけではないのになぜか懐かしいような、言葉にならない気持ちに満たされます。

リズムは遅めの3拍子で音は一貫して重苦しく、全体から絶望が感じられます。エレキギターのリフが奏でられるパートはメタルを思わせる重めの音作りになっていますが、攻撃的な印象はなくエネルギーはあくまで内側に向かっているイメージがあります。

歌詞も独り言的であり、この内的感情の爆発の表現が楽曲の美しさを生み出している要因かもしれません。後半にはボーカルのVincentによる短いモノローグから一気にリフに戻る扇情的なパートもあります。

なお、Angelicaで主役を担うエレキギターの音色はこの曲の決め手ともいえる要素です。完全に裏返るか裏返らないかの限界点まで倍音を強めることでぼかされた音が使用されています。これはSentientでも同様です。

このリフは楽曲のサビ的な役割も果たしており、その分ボーカルの分量は少なめになっています。Vincentはアルバムの残りの楽曲に比べクセを抑えた歌い方をしていますが、それでもこのボーカルはかなり特徴的に聞こえます。

“Angelica”の演奏をそのままにしてボーカルのみを現在のVincentのスタイルに変えたらどう聞こえるのかがとても気になります。このくどい歌い方だからこそ”Angelica”の雰囲気にマッチするというのも事実ですが。

なおVincentのボーカルは”Eternity”に続く4thアルバム”Alternative 4″ではもう少しナチュラルなスタイルに変わり、5thアルバム”Judgement”でこのクセがほぼ完全に消えます。

“Alternative 4″までは元々ギタリストだったVincentがボーカルに慣れるまでの途中段階だったのか、それとも元々ナチュラルな歌い方もできた上でバンドの音楽性に合わせて歌っていたのか、どちらにしても大きな変化です。

なお、EternityのCDを購入するにあたって事前にレビューをいくつか読んでAngelicaが凄いという情報を手に入れていたのですが、インターネットではあえて試聴せずに実際にどんな曲なのかはCDを購入して初めて聴くまでお楽しみにしておきました。

CDはお金を出して買うものなので期待外れだったらどうしようという一抹の不安もありましたが、実際には期待値を大きく上回りほぼ毎日聴くほどのお気に入りになりました。

The Beloved

憂鬱な”Angelica”の後には、かなりメタル色の強調されたアップテンポの楽曲が続きます。”Angelica”と”The Beloved”の間には音の空白があるにはあるのですが、アルバムを聴いていると実質繋がっているかのように聞こえます。

イントロでは極端に歪んだエレキギターのストロークよりもそれに重なるアコースティックギターによるフレーズの方が目立っているのですが、ボーカルが入る直前に加速しアコースティックギターは消え、完全にメタルの音に移っていきます。

この1-3曲目のソフトな音からハードな音への流れはかなり振れ幅が大きくいです。初期のAnathemaを全く知らない状態で”Eternity”を購入し、初めて聴いたときにもっとメタル色の薄いサウンドを予想していた私は度肝を抜かれました。

“The Beloved”では、中間部で休止を使った曲想が現れる以外一曲を通して大音量で激しく演奏されます。30秒以上に及ぶ派手なギターソロも聴くことができるので、この曲は”Eternity”のメタル的な部分を象徴しているかのようです。

Vincentのボーカルはドスの効いた歌唱法で、クリーンボイスになったとはいえ受ける印象はデスボーカルと一般的なボーカルの中間くらいです。

楽曲の雰囲気は全く異なりますが、リズムでなくリードの方のエレキギターの音作りは”Sentient”と”Angelica”を受け継いでいるように思えます。

さらに”Angelica”と”The Beloved”の両方でモノローグが登場し歌詞の上でも共通点が見受けられるため、”Sentient”~”Angelica”~”The Beloved”を三部作として捉えることも可能ではないかなと思いました。

Eternity Part I

“The Beloved”に続き、またメタル然とした楽曲が登場します。

アルバムタイトルである”Eternity”を冠したこの曲は3パートに分かれた(4, 5トラック目にパート1と2が連続で配置され、パート3は10トラック目にようやく出てきます)アルバムの核で、パート1はその中で最も激しい楽曲です。

なお意識せずに聴いていると意外と気付きにくいのですがヴァース部分とサビに5拍子が取り入れられています。

ヴァース部分のVincentのボーカルは低音に徹し美しい深みを帯びている一方、アルバム全体を見ても最もテンションの高い部分と言える高速のサビではかなり荒々しく、精一杯歪めた声の響きはシャウトに近いものがあります。私はこのボーカルの不安定さがそのまま楽曲の魅力の一つにもなっているように感じました。

トップスピードで迎えるPart 1の最終部では唐突に演奏が止まり、異空間または精神世界に飲み込まれたかのようにアトモスフェリックなパートに切り替わります。

ギターのノイズと宇宙からのメッセージを思わせる奇怪な電子音が鳴る中繰り返される”medication”という単語やその他様々な人の声の断片に囲まれ、意識が朦朧とした状態が思い起こされます。

ヘヴィな楽想と宇宙的モチーフを一つの作品に纏めてしまうこの大胆さに感銘を受けました。このままパート2に続きます。

Eternity Part II

ドラムが登場しないままベースのオクターブフレーズがリズムを取り始め、2本のギター(補助的にピアノも使われています)がパート1の最終部を引き継ぐようにアトモスフェリックな世界を演出します。

1本はディレイのかかった不穏なアルペジオを奏で、もう1本はアルバムの冒頭3曲に似た音作りでメインメロディ(と言っていいのでしょうか)を奏でています。

しかし曲の約半分が終わったあたりに上昇を思わせる音を合図にした境界点があり、ここからはシンセのみによる神秘的な演奏が始まります。

またしても宇宙的な電子音や人の声などの奇怪なSEが流れ、”Destiny, infinity, eternity”という女性の囁き声が続きます。

“Eternity Part 1″の最後からPart 2にかけて繰り広げられる世界は催眠的で、いくらAnathemaの音楽として聴いているリスナーとはいえ聴きすぎると危ないのではないかという気さえしてきます。

Hope

前述の通りRoy Harperのカバーです。Eternity Part 2の余韻が消えるか消えないかのタイミングでRoy Harperの語りが始まりますが、この時点ではまだ”Destiny, infinity, eternity”が微かに聞こえています。

演奏が始まるまで1分15秒ほど続くこの語りも、実はRoy Harperの楽曲のエレメントです。”Hope”のオリジナルが収録されているアルバムにおいて”Hope”の直前に位置する、語りとSEのみによるトラック”Bad Speech”のテキストがそのまま使われています。

“Eternity”でカバーされている”Hope”の演奏はこの語りに重なる形で始まりますが、これはオリジナルでも同様なので厳密には“Bad Speech”~”Hope”の2トラックを再現していることになります。

“Hope”はエレキギターによるリフレインとキャッチーなメロディが特徴的な楽曲で、Eternityの中で唯一オリジナルでないこの曲がもしかするとアルバム中で一番明るくて聴きやすいかもしれません。

オリジナルと比べると全体的に音が厚くなっていますが、大幅なアレンジはありません。唯一の聴きにくい要素となるのはVincentのボーカルでしょうか。

なお、カバー曲のボーカルにも強いクセが認められるということから、”Angelica”の項で言及したVincentのボーカルスタイルについての疑問の答えは前者の「まだボーカルに慣れておらずこの歌い方しかできなかった」の可能性が高いのではないかと思います。

そもそも私が読んだ大量の先輩ファンの方々によるAnathemaレビューの中で、Vincentのボーカルの変化について二つの可能性を挙げた上で検証を試みているものは一つもありませんでした。

どこでも単純に「ボーカリストとしての成長」と書かれています。ということはこれは深く考えるまでもない話題なのかもしれません。

なおこのカバーがアルバム中で浮いているため収録しない方が良かったのではないかという意見も見かけますが、歌詞はともかく音楽的にはうまく”Eternity”の世界に溶け込んでいると思いました。

Suicide Veil

ここまでに出てこなかったタイプの、スローテンポで非常にゴシック色の強い曲です。

Suicide Veilは5分余りという標準的サイズの楽曲ですが、曲想の観点から3パートに分けることができます。

第一部は暗いギターアルペジオやオーケストラ的なシンセ、そして低音ボーカルがいかにもといった感じで、薄闇よりももう少し暗い闇を連想させるパートです。

第二部では、ドラムの強打とディストーションギターによるダイナミックな演出に乗って雄叫びにも似たVincentの絶唱が響き渡ります。

この部分は静かな夜に突然雷鳴が響くかのように急に始まるので、少しびっくりしてしまうかもしれません。

第三部ではアコースティックギターが主役を受け継ぎ、雨が降り始める中静かに不穏なメロディを奏でます。私はここが一番気に入りました。

Radiance

不可逆的に構成された楽曲で、非常に個性的です。

極端に遅いテンポの前半はギターのアルペジオ以外にはっきりしたメロディがほとんど存在せず、完全に音重視で作られているようです。

ボーカルは歌とセリフの中間のようなスタイルでゆっくりと歌われます。次第にサウンドが重厚、そして荘厳になっていき、テンポが遅いせいもあって押しつぶされそうなほどの圧力を感じます。

後半ではテンポが上がり、1分近くにわたりギターソロが奏でられます。急に目覚めたかのように感情的なボーカルフレーズがこのソロに絡み合うように歌われる場面は圧巻で、紛れもなくこの曲のハイライトです。

この”Radiance”でもリードギターの倍音が強く、この音作りは”Eternity”の個性の一つとも言えます。

Far Away

メタルとゴシックが合体したようなサウンドによる、基本スローテンポの憂鬱な楽曲です。

“Far Away”は暗い曲ではありますが、気怠い雰囲気とエレキギターのハーモニクス音が心地良いです。音が最も厚くなるサビの印象的なリフレインでは、Vincentだけでなくゲストの女性ボーカリストの声も目立っています。

サビではエレキギターによるオブリガートも重要な役割を果たしており、これなしでは曲が成立しないでしょう。ここは”Angelica”的な内側への爆発が感じられるお気に入りの部分です。

“Eternity”では”Sentient”からの”Angelica”が頭一つ抜けて大好きな楽曲ですが、2番目はこの”Far Away”かもしれません。

後半ではアップテンポになってサビが再現され、”Radiance”ほどではないもののやはり長いギターソロに繋がっていきます。

これは”Eternity”にあまり登場しないようなメタルらしさに溢れたわかりやすいソロで、聴いていて気持ちが良いです。最後の最後でエンディングだけのためにテンポが戻るのも素敵な演出だと思いました。

Eternity Part III

アルバムの大詰めになってようやく”Eternity”のパート3が登場します。

遅いテンポのゴシック的なオープニングは、”Suicide Veil”の第一部や”Far Away”に近い雰囲気を帯びています。ここでパート1で使われていた5拍子が再び登場するのは、”Eternity”の各パートを組曲として有機的に結合させるためでしょうか。

中間部から聴ける強いディストーションがかかった轟音ギターによる地を這うような重苦しいパートは、メタルのさらに極端なサブジャンルの響きに接近していて非常に印象的です。

曲はこの部分の繰り返しを経て、さらに凶暴なパートへと移っていきます。なお、最初に”Eternity”は全編クリーンボーカルと書きましたが、厳密にはここで少しだけデスボイスが使用されています。

“Eternity Part III”は”Eternity”の最終パートなのでしっかり終わるかと思いきや曲の結末は中途半端で、残された2曲へと続いていきます。

“Eternity Part III”は5分に満たない曲ですがいくつもの表情を持っており、ここに現れる曲想はほとんどがここまでに登場した複数の楽曲を想起させるものです。つまり、これはEternity組曲だけでなくアルバム”Eternity”全体までをも総括する役割を果たしているようです。

また、ボーナストラックのレビューは省きましたが”Eternity Part III”のアコースティックバージョンはなんともいえない切なさを秘めており、十分に聴く価値のある録音だと思います。

Cries on the Wind

ベースとボーカルのみによる静かで仄暗い演奏とディストーションギターを中心にしたバンドサウンドの対比からなるパートから始まります。

“Eternity”の後半はどの曲もゴシックテイストか重いディストーションギターのどちらかである場合が多く、正直に言うとある意味単調になってしまっているのが残念です。

その後に続く長いインストパートではこれまで一度も現れなかった異国的なパートの登場に一瞬戸惑いますが、このインストの核になるのはやはりEternityの後半楽曲によく見られるギターソロを含むメタル的なアップテンポの演奏です。

このエレキギターの音色も倍音が豊かですが、アルバム冒頭3曲のタイプとは違ってむしろ強いディストーションによって生み出されてような感じです。

演奏が終わるとボーカルが一人で曲の初めに歌われた旋律を再現します。1時間近くに及ぶ内容の濃いアルバム”Eternity”も、ついに最終曲を迎えます。

Ascension

“Eternity”のエンディングはインストゥルメンタル楽曲です。1曲目の”Sentient”と最終曲の”Ascension”がそれぞれ3分程度のインストトラックになっているのですが、”Ascension”はノリの良い6/8拍子のメタルインストとして始まります。

しかしこれがフェードアウトすると、長らく聴けなかった美しいピアノが再び登場します。”Sentient”と比べて短く控えめな演奏ではありますが実は“Sentient”とコード進行が同一で、陰鬱な音楽に晒された心を洗ってくれるかのようです。

アルバムの初めと終わりがしっかりと何らかの形で繋げられているとやはり聴き終わった後の余韻が違うので、このような構成のアルバムは基本的に印象が良い気がします。

まとめ

このアルバムはゴシックメタル的な印象の濃い作品ですが、この後アルバムを追うごとにメタル色が薄れていくということで、”Eternity”はAnathemaのディスコグラフィーの中でも異質な作品として捉えています。

(次作の”Alternative 4″もメタル風に聞こえることがありますが、”Eternity”よりもそれ以降の非メタル系作品群に近い感じがします。)

“Eternity”と最近のアルバムを比べてみると、同じバンドとは思えないほどの音楽性の違いがはっきり見えてきます。しかし自身のバンドのジャンルとして耽美的な音楽を選ぶようなAnathemaメンバーの精神性、そしてキャリアの中でこのような音楽を通ってきたという事実自体が、一見単に綺麗なだけにも思える”We’re Here Because We’re Here”以降の音楽性に秘められた深みと説得力の正体ではないかと考察しています。

私はポップ歌手用に作られたバラードよりもメタルバンドが時々作るバラードの方が心に響くと感じています。これはジャンル偏見にも似た言い方ではありますが、実際同じように感じる方は多いと思います。まさにそれと似たような原理が働いていると思うのです。

“Eternity”は作品として気に入ったもののアルバムとして聴くには構成が重いので、普段は”Sentient”~”Angelica”ばかり抜き出して聴いてしまっています。

しかしそれではもったいないので、体力に余裕があるタイミングを狙いながら時々アルバム全体を通して聴いています。それでもやはりこれ以降のアルバムの方が通して聴きやすいというのは事実かなと思いました。

(アルバム単位で考えたときに私が最も聴きやすいと思うのは”Judgement”ですしこのアルバムが一番好きです。)

コメントを残す