Ange: “Sur la trace des Fées” 楽曲レビュー

フランスのプログレッシブロックバンドAngeのアルバム”Emile jacotey”収録の楽曲“Sur la trace des Fées”のレビューです。

Ange

Angeフランス出身のプログレッシブロックバンドです。主に1970年代から活動していて、シアトリカルな作風で人気を博しました。イギリスの有名プログレバンドに例えるならGenesisの系統です。私はAngeもGenesisも好きなのでどちらが良いか決められません。

そのカリスマ性によって多くのフォロワーを生んだバンドでもあります。また、フランスではよく知られているようです。

プログレファンにとってはユーロプログレの代表格として知られています。

Emile Jacoteyというアルバム

1975年に発表されたバンドの5thアルバムです。非常に完成度の高いアルバムで、私も好きです。このアルバムには名曲がいくつもあるのですが、今回は”Sur la trace des Fées”を選びました。

バンドの全盛期ともいえる時期のアルバムなので、Angeのディスコグラフィの中でも人気は高いと思います。

他には「新ノア記」という邦題がついたアルバム”Au-Delà Du Délire”も人気ですが、私はどちらも同じくらい好きです。

楽曲レビュー

ボーカルChristian Décampsのフランス語による大仰な歌はAngeの特徴です。この楽曲は美しいバラード調の曲ですが、彼が歌うことによってそれだけではない味わいの濃い作品になっています。これは私たちがAngeを聴きたくなる理由でもあると思います。

ボーカル以外を聴けば普通の綺麗な演奏なのですが、Christianのボーカルがそのまま強い個性になっているためにこの曲には聞き流させない力があります。そして同時に中毒性があり、何度聴いても飽きません。これがAngeの魔力です。

私はAngeの作品の中でテンポが遅くバラード調の曲を特に好みますが、それはそういう曲でこそChristianのボーカルの威力が十分に発揮されているからです。この曲が気に入ったなら、同じアルバムに収録されているOde A Emileもおすすめです。

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