イギリスのロックバンドPink Floydのアルバム”The Final Cut”(1983)に収録されている楽曲“Your Possible Pasts”のレビューです。
Pink Floyd “Your Possible Pasts”
Pink Floyd(ピンク・フロイド)は説明する必要のないくらい有名なイギリスのロックバンドです。一番有名なアルバムは“The Dark Side of the Moon”(邦題: 狂気)でしょう。
私はまず”The Dark Side of the Moon”を聴き、それからプログレッシブロックを勉強する過程で重要バンドということでPink Floydとして聴き始めました。
1968年の”A Saucerful of Secrets”から1979年の”The Wall”までを大雑把に聴いたくらいで長い間止まっていましたが、私の大好きなバンドAnathemaが自身のアルバム”Alternative 4″のボーナストラックでPink Floydのカバーをしていたことでそれ以降の楽曲に触れる機会ができました。
この“Your Possible Pasts”はまさにそのAnathemaがカバーしていた曲で、一聴してユニークな曲だなと思い原曲を調べたのが聴き始めたきっかけです。
この曲は1983年作のアルバム“The Final Cuts”に収録されています。
楽曲のレビュー
この曲は交互に現れるヴァース部分とコーラス部分にすっぱりと分けることができます。ヴァース部分は静かながらも色々な効果を持っていて、コーラス部分では耳に残るメロディと熱い歌唱が聴けます。
曲全体から伝わってくるアンバランスさが魅力といえるのではないでしょうか。 上記の二つの部分だけではなく後半のギターソロもかっこよく、聴きどころです。
“The Final Cuts”は事実上Roger Waters(ロジャー・ウォーターズ: ベース・ボーカル)のソロ作品とも言われますが、Pink Floydらしいか、それともむしろRoger Watersっぽいかは関係なくこれは名曲だと思いました。