Collage: “Living in the Moonlight” 楽曲レビュー

ポーランドのプログレッシブロックバンドCollageのアルバム”Moonshine”(1994)に収録されている楽曲“Living in the Moonlight”のレビューです。

Collage

Collageポーランド出身のプログレッシブロックバンドです。90年代にQuidamやAbraxasなど優秀なプログレバンドがポーランドから次々と現れる中、Collageはその流れの中心にいました。この時期には北欧でもプログレッシブロックの復活が進んでいましたね。ポーランドは比較的早くその流れに乗ったと思います。

今回紹介する“Living in the Moonlight”は、バンドの代表作である1994年発表のアルバム“Moonshine”の収録曲です。このアルバムのアートワークにはポーランドの画家Zdzisław Beksiński(ズジスワフ・ベクシンスキ)の作品が使われています。

実は、ベクシンスキの息子はラジオパーソナリティや音楽ジャーナリスト、映画翻訳家などをしていた多彩で有名な人物です。彼はCollageを好んで聴いていたようです。

バンドが1996年に活動休止してからソロプロジェクトなどは行われていましたが、2003年には完全に活動終了となりました。2013年に活動再開し2018年にはスタジオアルバムの制作が告知されています。Collageの後継バンドのような位置づけにあるのが2000年にドラマーのWojciech Szadkowskiによって結成されたSatelliteです。

Satelliteの音楽性はCollageをそれほど遠くなく、私はどちらのバンドも好きです。Collageが好きな方はSatelliteを、Satelliteが好きな方はCollageをチェックしてみると良いでしょう。

楽曲レビュー

プログレッシブロックを演奏するCollageにとっては短くスタンダードで、ラジオでも流せるようなバラードです。

この曲の魅力はなんといっても漂う哀愁で、ボーカル、ギター、キーボードが中心となりこの雰囲気を上手に演出しています。派手な場面はありませんが聴いているだけで胸が締め付けられるような楽曲です。力強くも儚いボーカルは特に良いですね。

ポーランド産のバンドは概してメロディが美しく、これも例外ではありません。この楽曲はSatelliteにも通じる部分があるなと思うので、”Living in the Moonlight”が気に入った方はSatelliteも聴いてみてください。

 

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