スイスネオプログレのGalaad、23年ぶりの新作をアナウンス

個人的に嬉しいニュースが入ってきたので共有したいと思います。

スイスで90年代に活躍していたフランス語プログレバンドのGalaad(ギャラッド)が、再結成4年目となる2019年5月15日に23年ぶりの新作である3rdアルバム“FRAT3R”をリリースすると発表しました。

バンドの告知文

これがGalaad公式サイトに掲載されている告知文です。

On y est ! Un nouvel album se prépare. Le groupe a enregistré en octobre au studio Artsonikmedia (Rossemaison / JU), sous la houlette de Carryl Montini, 3 titres qui doivent figurer sur le prochain album de Galaad dont la sortie est prévue le 15 mai 2019 ! Nous y reviendront.

– Galaad

フランス語は苦手なのですが、頑張って訳してみます。

「私たちはそこにいます!(注: “on y est”がよくわからなかったのですが恐らくスタジオにいるという意味です。)
新作アルバムが準備中です。バンドは10月にCarryl Montini氏のもとジュラ州ロスメゾンにあるArtsonikmediaというスタジオで2019年5月15日発売予定のGalaadのニューアルバムに収録される3曲を録音しました。私たちはスタジオに戻ります。」

発売日はまだまだ先なのであくまで予定ということですが、期待が高まります。

Galaadについて

Galaadはスイスのフランス語圏出身で、1992年に“Premier Février”、1996年に“Vae Victis”と2枚のアルバムを残した後1997年に解散しました。

音楽性はシアトリカルなネオプログレで、作品の質が高く私も一時期夢中になりました。1stアルバムはメロディアスで、2ndアルバムはエネルギッシュです。しかしプログレファンの間でも知名度は低く、残したアルバムも2枚しかないので、それだけが残念です。

私のGalaadのアーティスト紹介記事もぜひお読みください。

Galaadが残した作品の中で最高傑作といえるものを紹介しておきましょう。

♪Sablière (1992)

Galaad解散後ボーカルのPyTことPierre-Yves TheurillatはL’escouadePyT(ソロ)で計3枚のアルバムを残しましたが、Galaadの壮大でシアトリカルな音楽性は消えてしまいポップのような聴き心地に物足りなさを感じていました。

♪Un Temps Inoubliable (2013)

この曲は大好きですが、ポップ以外の何物でもありません。それと、ポップなのにMVのPyT氏の目つきが怖いのはまずいと思います。

解散して終わりかと思われたGalaadですが、なんと2016年にオリジナルメンバーで再結成を果たします。ライブを中心に活動し、2017年にはシングル“Merci [PuR]”を発売。この時点で新作アルバム発売への期待が一気に高まりました。

再結成・新作アナウンスを受けて

そういった状況での新作発表だったので、私はこれでGalaadへの忠誠を誓いました。私をユーロプログレへと導いてくれたのがこのバンドですし、その当時はPremier Févrierを中毒になったようにひたすら聴き続けていました。

私がGalaadのファンになった時は「もう解散してるからCDを聴くしかないな」と思っていたのですが、再結成してライブを行っているとなると「死ぬまでに一度観たいな」という気持ちに変わってきました。

私がポーランドに住んでいる間にもGalaadはライブをしていたのですが、唯一の機会がスイスの田舎でのライブだったので行くのが不安でやめました。それでもいつか観たいという気持ちは強いです。新作に期待しましょう。

 

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