Aistė Smilgevičiūtė ir Skylė: “Vilko Vartai” 楽曲レビュー

リトアニアのフォークロックバンドAistė Smilgevičiūtė ir Skylėのアルバム”Vilko vartai”(2015)に収録されている楽曲“Vilko vartai”のレビューです。

PV

フルバージョン

Aistė Smilgevičiūtė ir Skylė

Aistė Smilgevičiūtė ir Skylėは、バルト三国の一番南に位置するリトアニアの首都ヴィリニュス出身の7人組グループです。民族音楽ベースで音だけロックという感じです。

リトアニアではテレビ・ラジオなどのメディアでも成功していますが、極端な国内志向のグループであるため国外での知名度は非常に低く、リトアニア語がわからないと情報収集が困難です。

読み方は「アイステ・スミルゲヴィチューテ・イル・スキレー」に近いと思います。Aistė Smilgevičiūtėはボーカルの名前で、SKYLĖはバンド名。irは英語のandと同義です。

Vilko Vartai

読み方は「ヴィルコ・ヴァルタイ」、意味は「狼の門」です。リトアニア語の読み方は複雑ですが今回は割とストレートで助かりました。

同名のアルバムは全17曲70分超えのボリュームがあり全体的にロック寄りに作られていて個々の曲の完成度も高いので、フォークテイストに慣れない方が初めてSkylėを聴く場合はこのアルバムが最適です。

このVilko Vartaiはタイトルトラックでミュージックビデオも作られていますが、個人的にはVilko Vartaiより気に入った曲がアルバムに10曲くらい、つまり半数以上ありました。それでもこの曲にはミュージックビデオがついているのでレビュー用に選びました。

歌手Aistė Smilgevičiūtėとは

Aistė Smilgevičiūtėはリトアニア北西部Plungė生まれの女性ボーカリストです。1999年にEurovision Song Contestにおいてリトアニア代表としてStrazdas(ツグミ)という曲を歌った方です。

Aistėは当時21歳、Strazdasは自身の故郷で話されているサモギティア方言で歌われている美しい曲ですが、コンテストでの成功は叶わなかったようです。トップバッターとして出演し結果は20/23位とのことでした。

その時の映像はこちらです。

昔のAistėをあまり見たことがないからかもしれませんが、個人的には衣装などの演出についていけませんでした。Aistėは普通の人ですしもちろん怖くもないです。

ロックバンドSkylė

リトアニアは1991年に旧ソ連から独立しましたが、この年にギター・ボーカルのRokas Radzevičius(ローカス・ラヅァーヴィチュス)を中心にロックバンドSkylė(意味は「穴」)が活動を開始し、1996年Aistė Smilgevičiūtėを迎えてAistė Smilgevičiūtė ir SKYLĖとなりました。

単純にSkylėと呼ぶことが多いようです。オリジナルSkylėの音楽はAistė入りのSkylėとかなり違い、一言でいえば粗削りで奇抜です。

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