この記事では、私がポーランド人の彼女と出会った経緯について詳しく語りたいと思います。前置きしておきますが、どうやったらポーランド人と出会えるか?という話ではありませんしそんなの知りません。
どこで出会ったのか
インターネットです。
いつだか私の留学先のポーランド語学科の友達と街を歩いていたときに、こういう質問をされました。「隙間しかない君はいつもヴロツワフに行ってるけど、あそこに何かあるの?」
私は答えました。「うん、彼女のところに通ってるんだよね」※私の留学先はカトヴィツェという街で、ヴロツワフまで電車で2時間くらいです。
この友達は男の子です。彼はそれに対してまた質問を投げかけました。「ヴロツワフに彼女がいるなんて、どうやって出会ったの?」
私は答えました。「インターネットだよ!」
すると彼はこう言いました。「言われてみれば、今はそういう時代だよね。俺はインターネットとは縁のない人間だからなぁ…。てっきり隙間しかない君がヴロツワフのカフェにでも座っていて、そこで彼女さんがバイトしてたとかなんとかで偶然知り合ったのかと思ったよ」
この友達は当時19歳だったと思うのですが、ポーランド語学科の学生ということで戦前のポーランド人のような雰囲気があります。SNSは基本使わず、常に本を読んだり論文を漁ったりして勉強しているような人です。
学科内でも特に物知りかつ知的好奇心に満ちていて、クラスメイトからも一目置かれていました。私はこの友達に好かれてよく話していたのですが、本当にいい人です。
彼といつも一緒にいる仲間も戦前感に溢れていて、類は友を呼ぶんだなと思いました。こんな人たちはポーランド語学科でも稀なタイプで、学生の大部分は現代人です。
さて、こんな良い意味で時代錯誤的な人はもうほとんどいないにしても、インターネットで出会うというのは今では普通ですね。もっとも、以前付き合っていたポーランド人女性とはこの友達の想像に近い偶然によって知り合いましたが。
今日ではマッチングアプリというのも人気があるようです。マッチングアプリを利用するというのは今や普通のことだと聞きましたし、現に彼女のいとこ(30歳くらい)もマッチングアプリで知り合った相手と結婚しました。良い夫婦です。私は使ったことがないのでどういうものなのかわかりませんが。
知り合った経緯
インターネットとはいってもどうやって知り合ったのか、思い出話なんかしてないで早く教えろ、という声が聞こえてきそうなので、説明しましょう。
私はある言語交換サイトにアカウントを持っていて、時々利用していました。変な人が少ないと評判だったのがここを利用し始めたきっかけで、実際に4人の方と会って言語交換をしました。その後1人を除いてコンタクトが途絶えてしまいましたが、仕方ないですね。
彼女(N)は偶然このサイトに新しく登録して、メッセージを送る相手を探していました。フランス語専攻ということでフランス語を教えてくれる相手を探していたので、何人かのフランス人にメッセージを送った後にどんな人がポーランド語を勉強しているのか検索してみたそうです。
Nは日本語を勉強したことがないので私との言語交換は成立しませんが、検索で出てきた私の自己紹介を読んで共感したために私にメッセージを送ってきました。アジアの文化には興味があって、将来日本語を勉強したくなったら頼ろうと思っていたようです。
NはTumblrというSNSで大量のフォロワーを持っており、ネット上の人々とテキストチャットをすることには慣れていました。私もポーランド語を勉強するときに知らないポーランド人とチャットして練習したので、普通のことです。
ここでつながりができてやり取りを始めたのですが、まず私がポーランド語を既に習得していることに驚いたようです。さらにどんな話題でも話が合ったので、Facebookに移行して頻繁にメッセージをやりとりするようになりました。
こうしてお互いポジティブな印象を持った状態で始まり、音楽という共通の趣味を利用してそれぞれの好きな曲を送り合うことを始めました。
余談ですが、Nは私が送ってくる曲を聴いて「この人は繊細な感性を持っている、こういう音楽の良さに気付けるセンスを持ったこの人は素敵な人物に違いない」と思ったそうです。
結局、お互い言語交換のためだけにアカウントを開設したのに、自然の力によってそういう関係になってしまったということです。よくあることなのでしょうか。
それから実際に会い始め、お互いに気持ちを固めるための見極め作業をしました。実際に対面して一緒に時間を過ごさなければわからないことの方が多いからです。それでも、私は初めて会った時から「この人を彼女にしても良い」という自信がありました。
実はNは最初の2ヶ月くらい「100%の自信はない」と言っていたのですが、実際のところは知り合って3日目くらいに「この人と結婚することになるんじゃないか」と直感的に思ったそうです。
便宜上、初めて実際に会った日を付き合い始めた日ということにしています。お互いその気持ちでそれに臨んだからです。それから仲良いまま1年経ったというのが、このブログで国際恋愛の話題を取り上げようという決断をした大きな理由でもあります。
なお、私が登録しているYouTubeチャンネルの中には日本人の彼氏と付き合っているポーランド人女性のチャンネルがあります。この人は感じが良く、ポーランド語も綺麗なのでよく観ています。
この人たちはInterpalsというサイトで知り合い、ネット上での関係が続いた後、初めて会った日から公式に付き合っているそうです。しかもお互い恋人を探す気はなかったというので、ほとんど同じじゃないかと親近感がわきました。
ちなみに、言語交換サイトには言語交換パートナーではなく恋人を見つけるためだけに利用している人がかなりの割合でいるようです。自分が言語交換パートナーだけを探している場合は注意が必要ですね。