ポーランド各都市訪問記: Katowice(カトヴィツェ) Part 1

今回は私が留学していたカトヴィツェを旅行で初めて訪れたときの記事です。

この街はクラクフが近いこともあり観光客人気は今一つですが、だからこそ自然なポーランドを感じられる場所です。

滞在都市: Katowice(カトヴィツェ)
滞在期間: 2017/2/26 – 2017/3/1 (3泊4日)

2/26

Kraków(クラクフ)からバスで1時間ほどかけて来ました。利用したバス会社はLajkonik(ライコニク)だったと思います。到着は午前10時前くらい。

バスはこのPiotra Skargi(ピョトラ・スカルギ)という場所で停まりました。

着いてすぐに迷ってしまい、目印にするつもりだったPKP(ポーランド国鉄)の駅も見つからず、北側で隣接する町Chorzów(ホジュフ)にさしかかるくらいの場所にあるホテルになんとか着けたものの時刻は12時過ぎになってしまいました。

なお、予約していたホテルは今回の旅行の中でも贅沢な場所で、とても快適だったため思い出にもなりました。

朝から携帯のバッテリーの調子が悪くこの時点でほぼ尽きていたので、しっかり充電してから市街に戻りましたが、予定もない上に日曜日だったため開いているお店も少なく暇になってしまいました。
とりあえず写真撮影を開始。

これは駅直結ショッピングモールGaleria Katowicka(ガレリア・カトヴィツカ)。カトヴィツェで買い物するならここ。

PKPの駅から見える中心街の景色です。

昼食はスープで済ませてしまいました。

ガレリアの近くにもう一つSupersam(スペルサム)というショッピングモールがあります。

ここまでは駅からすぐの範囲です。カトヴィツェで古い建物が多いのはこのあたりくらいかもしれません。中心街でも休憩できるスペースが充実しているのが良かったです。

他の有力観光都市と違いのどかな雰囲気が漂うカトヴィツェは歩いているだけで心地よかったので目的もなくぶらぶらしていると、2回すれ違った中年の男性(30後半から40代に見えました)に2回目で声をかけられました。

私の目が悪いせいか最初すれ違ったときにこの方がアジア人のように見え、失礼ながら何秒か見つめてしまったのでそれで話しかけたのかもしれません。

とてもゆっくりと優しい口調で話してくれるこの方はポーランド北部から来た旅行写真家だそうで、立派なカメラでカトヴィツェの街を撮影している途中でした。

時間があるのなら一緒に街を回らないかと提案され、行き先を決めていなかったので良い機会だと思い二人でカトヴィツェの散策を始めました。

このおじさんには敵いませんが私も負けじと積極的に写真を撮ってみました。

これはSpodek(スポデク)いうスタジアムです。急速に近未来化路線を進むカトヴィツェのシンボルの一つ。この日はイベントがあり入場も無料で、おじさんがいれば心強いと思い中に入ってみました。

スポデクでのイベントの様子です。地方都市の域を出ないカトヴィツェでこれだけたくさんの人数が集まるのはここだけかもしれません。満席で座れなかったのですぐ出てきました。

スポデク近くの大きなパブリックアート。名前はPomnik Powstańców Śląskich。つまり、「シレジア蜂起参加者の記念碑」です。デザインはかなり不思議。

日本では1944年のワルシャワ蜂起が有名ですが、シレジア蜂起というのはカトヴィツェ含む上シレジア地方(Górny Śląsk)の住民がドイツに対して1919, 1920, 1921年と3度にわたり起こしたもので、この土地をポーランドに帰属させることが目的でした。

私はまだこの蜂起について詳しく勉強していませんが、カトヴィツェでは色々なシレジア地方のローカル本(シレジア語について解説した本、カトヴィツェの歴史について書かれた本など)が買えるのでこれから色々読んでいきたいと思います。

なお、上があるなら下もあるんじゃないのかと思われた方は勘が鋭く、ヴロツワフを中心とするさらに西側の地方が下シレジア地方(Dolny Śląsk)と呼ばれています。

これはオーケストラの建物です。名前はNarodowa Orkiestra Symfoniczna Polskiego Radia w Katowicach、つまりカトヴィツェにあるPolskie Radio(ポーランドで一番有力なラジオ局です)の国立交響楽団。

シレジア博物館(Muzeum Śląskie)。カトヴィツェで一番訪れるべき場所だと思っています。

この写真はカトヴィツェらしいかも。郊外風の道路が発達しています。

高層ホテルのエレベーターが開放されていて最上階に行くことができたのでカトヴィツェのパノラマを撮ってみました。ここはカトヴィツェで一番高い場所だそうです。

地上に降りて、お店でコーラをおごってもらいさらに歩きます。教会なども見ました。

暗くなると急に風が強くなり冷え込んだのでガレリアで過ごしました。アイスクリームまでおごってもらいました。

今日一日は街を回りながら本屋さんを見つけるたびに中に入り、私のポーランド語学習用の教科書探しにも協力してくれました。外国人向けのポーランド語の教科書は意外と売っていないのです。

おかげでガレリア内の本屋さんで良い教科書を見つけることができました。外国人向けですが全てポーランド語で書かれていて、対象レベルはB1以上。価格は45ズウォティでした。

すでに終わらせましたが300ページ以上あり解説もわかりやすく、これだけ充実した教科書が日本で売っていたらこの本の価格の5倍は出してでも買うだろうなという満足の内容でした。

この日は全く予想していなかった一日になりましたが、とても良い思い出です。最後まで名前を聞かなかった彼にまた会える日は来るのでしょうか…

※カトヴィツェ訪問記のPart 2はこちらです↓

ポーランド各都市訪問記: Katowice(カトヴィツェ) Part 2

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