留学3ヶ月でどれだけポーランド語が上達したか

※これは2017年12月に書かれた記事です。

2017年9月6日に留学のためポーランドに渡航した私ですが、それから3ヶ月の時点でどれだけポーランド語が伸びたのでしょうか。当時書いた文章をもとにまとめてみました。短期留学でなければどこに行くにも3ヶ月以上滞在することになると思うので、語学留学を検討している方の参考になればと思います。

こんにちは。留学でどれくらい外国語が伸びるのかはよく議論される話題ですが、今回は私のケースを紹介します。ポーランドに来たのが9月6日。つまり昨日12月6日で3か月となりますが、この3ヶ月間でどれだけ私のポーランド語の能力に変化が見られたかを自己分析してみます。

語学留学といえば英語留学が圧倒的にメジャーですが、ポーランド語も英語と同じように一つの言語ですし、英語留学や他の言語での留学を考えている方にも是非読んでいただきたい記事です。

初期ステータス

留学開始直前の私のポーランド語のスキルがどれくらいだったのかをまず提示します。

学習歴: 1年3か月
実践経験: 旅行でのポーランド滞在20日弱、日本でのレッスン受講経験無し、ネイティブとのチャットやスカイプ経験あり
大まかなレベル: B1
語彙: 8000~9000語

ポーランド旅行の時はポーランド語歴が1年未満でしたが、英語を使わずにほとんどのシチュエーションに対応できるレベルでした。学習歴が1年を過ぎてからポーランド語で書かれた小説を2冊読み終え、その他にも部分的に何冊か読みました。

得意だったのはリーディング。私はどの外国語でもここが一番よく伸びます。
苦手だったのはリスニング。早口で話されるとうまく理解できません。特に電話口での会話にはかなりプレッシャーを感じていました。

条件

この3か月どのようにポーランド語に関わってきたかです。

留学先は大学のポーランド人学生と外国人学生が混在する課程(授業はポーランド語で行われる専門的な勉強)プラス外国人向けポーランド語コース(最上級クラス)。併せて週7コマ/90分の授業です。

希望すればこれ以上授業を受けることもできたのですが、授業内容自体にそこまで興味がなかった上に他の授業についていくのが大変で余裕がなかったので受講していません。結果的にここで唯一の日本人ということで授業以外にも色々な活動に参加することになりある程度忙しくなっているのでちょうどよかったかなと思います。

大学の授業ではポーランド語がわかる前提でこの言語を専門的に分析していきます。ポーランド語コースの最上級クラスには教科書がなく、ポーランド語の文法や会話を学ぶというよりも毎回提示されるテーマに沿ってポーランド文化を学んだりそれぞれの出身国の観点から意見を交わしたりする授業です。このクラスの生徒は全員すでにポーランド語が話せます。ポーランドに来て最初の1か月は旅行していたので厳密にいえば留学期間は2か月です。

生活は学生寮ですが、ここではポーランド語の練習機会が期待できません。ルームメイトの中国人とは最初英語で話していました。というのも、彼はポーランド語を専攻している留学生なのですがポーランド語で話したがらなかったからです。一週間ほど前にやっとポーランド語で会話するようになりましたが、私とはかなりレベルが開いており練習にはなっていません。食卓・キッチン・シャワールームなどを共有する隣の部屋のインドネシア人は英語しか話さないので英語でコミュニケーションをとっています。

授業外で人と会うとすればだいたい相手はポーランド人です。9月はかなりの時間をポーランド人と過ごし、10月に留学を始めてからも平均して1週間に1度くらいのペースでポーランド人と行動する日があります。

自宅学習では、本を読んだりたまにかなりレベルの高い問題集を解いてついでに単語をメモしてみたり。ただし、家にいる時間をそこまでポーランド語に費やしているわけではなく(ポーランド人とのメッセージのやりとりはかなりありますが)、むしろロシア語を勉強したりもしています。

成長

ポーランドで遭遇するシチュエーション(買い物や公共交通機関など)に慣れてきたというのもありますが、ほとんどの場面で焦ることなく話せるようになったと思います。買い物をしたり食べ物を注文するときなども少なくとも気持ちだけはポーランド人のつもりです。正直ボロを出さずに用事を全て済ませてしまおうと変に気負ってしまうこともありますが、実際のところそれで問題が起きたりはしません。

ポーランド人とプライベートな時間を過ごすことによってコミュニケーションに必要な色々な言い方を覚えましたし、大学で勉強することによってレベルの高いポーランド語にも触れています。
リスニング能力も向上しましたが、それでも相手の発声と話すスピードによっては理解するのが大変なこともあります。
自分からのスピーキングに関してはどの言語でも元々ゆっくりですが、それでも以前よりスピードが上がっているように思います。

なお現地で生活することによって覚えた単語が相当数あり、例えば大学生活で使う語彙、家庭内で使う語彙、山での生活で使う語彙、銀行で使う語彙、冬に使う語彙など、経験が増えれば増えるほど新しい言葉を覚えられます。そういった意味では1年間滞在すると季節や祝日などをもれなく体験できるので大きなプラスだと思います。

まとめ

正直どれくらいの成長度合いが留学においての平均値なのかわかりませんが、聞くところによると個人差が大きいらしいのでとりあえず自分の例を出してみました。少なくとも自分自身で成長を感じていることは確かです。

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