訪問場所: Zagrodno (ザグロドノ)
訪問時期: 2018/9/9
ポーランドには美しい城がいくつもありますが、今回は一風変わったマイナーなお城を紹介します。
Zagrodnoについて
Zagrodnoはヴロツワフを県都とするWojewództwo dolnośląskie(ドルヌィ・シロンスク県)に位置する村です。田舎で何もなく、Powiat złotoryjski(ズウォトリヤ郡)に含まれています。人口はわずか約5400人(2016年)。
私がこのシリーズ「ポーランド各都市訪問記」で紹介してきた場所はほとんどmiasto(町・街レべル)という位置づけでしたが、Zagrodnoはgmina wiejskaという分類で村といっていいほどの田舎です。
私がここに来たのは彼女の両親がこのZagrodnoにあるお城Grodziec(グロジェツ)に車で連れて行ってくれたからです。この辺りにはいくつかお城があるらしいのですが、今回はこのお城を見せてくれました。日本人は行かない場所だと思うので、記事にしておくと誰かが気付いてくれるかなと思いながら書いています。
お城までの道のり
お城は丘の上にあります。私たちは丘の途中で車を停めました。教会を見るためです。
教会の一部。
これが教会の全体像。白と灰色という珍しい色合いの小さな教会です。
高いところにあるので眺望が綺麗です。
この教会の見た目も気に入りました。
Zamek Grodziecと書いてあります。
お城に行くには山道を登らなければいけません。傾斜が急で脚にこたえました。
しかし自然が多く綺麗な場所です。
丘の上に着きました。
城の周りには色々な建造物があります。
これがGrodziec城。典型的な山城のように見えます。装飾はありませんが、この無骨な感じが魅力です。
チケット代を払って入場します。割引なしだと10zł(約300円)。この時は私はゲストだから、と彼女の両親が払ってくれました。感謝です。
やはり城なので迫力があります。
この先にあるのは建物に囲まれた広場のような場所。
まずは寄り道。お城用語は全然わかりませんがこういう場所がありました。
お城の外観を撮影することもできました。
十字架のような形の何かが立っていますが、全体的に異教的雰囲気のある場所です。
古い時代を想起させます。
この辺りで周りにあるものを見たり写真を撮ったりした後、広場に戻りました。
食べ物が売られていたりステージがあったりします。
しかし人は少なめ。ただ、私たちが帰った後に何らかの集会があったようです。帰りに先ほどの山道を下っていたら車やバイクがどんどんお城に向かって走っていきました。
お城は非常に大きいです。なかなか全体写真が撮れません。
あそこにステージがあります。
城内見学
そして、いよいよお城の中に入っていきます。あまり時間がなかったので急いで回らなければなりませんでしたが、写真は撮れました。
内装はかなり優雅。
椅子は木造で、その木の感触を活かしたデザインです。こういうところが山城らしいなと思いました。全体的には偉い人が住んでいた面影を残しています。
シンプルさと優雅さが同居した素晴らしいお城です。
ここは石でゴツゴツしています。ちなみに場内に石でできた螺旋階段を上っていく場所がありましたが、横幅が狭く一段一段が狭く、その上足場がでこぼこしていたり欠けていたりしていたので、今までにここから落ちた人が絶対いるだろうなと思いました。
昼間は太陽の光が入り明るいです。このお城で一日過ごしてみたいな、と思いました。この記事を書くためにお城について調べていたのですが、このお城には宿泊可能だそうです。
寝室。こういうベッドには憧れます。
鹿か何かのはく製が暖炉らしきものの上にあります。
ステンドグラス。
これで館内の観光を終えました。急いでいたので、見逃した部屋もあると思います。
ここにはお城の歴史が書かれていました。
これでGrodziec城の観光は終わりです。ガイドブックに載っているような綺麗な外観のお城も良いですが、こういうタイプの城も魅力的だなと思いました。