海外旅行の最大の壁は言語だと思います。私がよく行くのはポーランドとリトアニアですが、そんなにメジャーな旅行先ではないと思います。このブログでは、どこでどれくらい他の言語が通じるのかという情報も掲載していく予定です。
今回はリトアニアでヴィリニュスと並んで有名なカウナス(Kaunas)。私は2017年9月に4日間滞在してきました。私はリトアニア語が得意ではなく、英語とリトアニア語(たまにロシア語)を使い分けながらいろいろなところに行ってみたのでそのあたりの言語事情をケース別に紹介していきます。
リトアニア語が分かる方には必要ない情報だと思いますが、リトアニアに行く人の多くはリトアニア語が話せないと思うのでこういう記事を書いてみました。
場所別
スーパーマーケット(食料品系)
カウナスの大型ショッピングモールAkropolisや街のはずれにあるMegaなどに行ってみましたが、大きな食料品売り場でも英語は通じません。どこでもスーパーの店員をしているのは語学力が低い層が中心だと思うので、当然と言えば当然です。全くしゃべれない人も少なくないので期待しないほうが良いです。
飲食店
観光客が入るようなところは外国人らしい人に対していきなり英語で接客するのが普通です。メニューも英語が添えられていることがほとんど。それに、実際にどれくらいの英語力があるのかは不明ですが少なくともレストランの接客はパターンが決まっているため、かなり早口で話します。
どこでもだいたいそうですが、リトアニアでもこういう場所なら英語が普通なようです。小さいお店だと微妙ですが、カフェなどでもだいたい通じるというかあっちの方から食い気味に英語でガンガンきます。
観光スポット
だいたい英語が通じます。また表記がリトアニア語と英語の二言語だったりロシア語もあったりで割と親切だと思いました。観光客が来る場所ならお年寄りでも英語を話せるのが面白いです。
お土産屋さん
場所によります。全体的な印象としては、英語に自信がないがコミュニケーションはとれる、リトアニア語はもちろんロシア語もペラペラという場所が多い気がしました。中にはポーランド語を話せる人もいます。というのも、ヴィリニュスとカウナスにはポーランド人観光客が珍しくありませんし歴史的なつながりもあるのです。
本屋さんなど
本屋さんに置いてあるのはだいたいリトアニア語なので、言葉がわからないのに本屋に寄る観光客はあまり多くないかもしれません。しかし私は言語に携わっているので少しくらい無謀でも本屋さんには突撃します。
英語が通じるかどうかは何とも言えません。少なくとも探しているものを尋ねるためのリトアニア語はメモして行った方が無難だと思います。本屋さんには英語やロシア語の書籍が必ずあります。
サービス系
携帯会社のサロンはだいたい英語で大丈夫です。駅などのインフォメーションでは全員が話せるわけではありませんが、だいたいわかる人が一人はいてその人を呼んでくれるはずです。インフォメーションセンターも100%の保証はありません。
バスなどはほぼ英語がダメです。日本でもそこら辺のバスの運転手が英語を話せたら逆に驚きですよね。
人別
そこら辺で話しかけても若い人は英語が通じることがあります。感覚的には3, 4人に1人くらい。
50歳以上になるとロシア語がわかる、あるいはネイティブレベルの人が多いみたいです。60歳くらいの人に片言のリトアニア語で道を聞いたらロシア語で返されるという事件が2回ありました。
まとめ
カウナスは観光都市ではあるものの、人口30万人程度の小さい街ですし過度な期待はできないかなと思います。そして、ヴィリニュスよりも英語が通じません。もしかしたらロシア語の方がまだ強いのかもしれません。
そして、頑張ってリトアニア語でコミュニケーションを試みるとかなりの割合の人の表情がガラッと変わります。それはポーランドよりも顕著で、マイナー国ならではの貴重な体験かもしれません。
カウナスにはヴィタウタス・マグヌス大学という留学生の多い大学があり、そのおかげで少し外向きに開けた面もあるのかなと推測していますが、全体的には平和なリトアニア人の街という印象でした。