今回は、ヨーロッパに住んでいて彼氏または彼女ができそうなときに覚えておくべき点を紹介します。
私はポーランドに住んでいましたが、これから書くことはヨーロッパのほぼ全体に共通する話だと思うので舞台をヨーロッパに広げて話していきたいと思います。
断っておきますが、私は恋愛に疎い方なので何でも知っているわけではありません。また、最終的には自分自身が納得できる選択をすることが最も重要です。
目次
日本での人気とヨーロッパでの人気はあまり関係ない
日本でモテる人なのか、あるいはそうでないのか、それはヨーロッパではあまり関係ない気がします。日本では見た目による有利・不利がありますが、ヨーロッパに行くと全員アジア人という一つのグループにまとめて見られるようです。
そのため、日本でモテる人がヨーロッパだとさっぱりモテなかったり、日本でモテない人がヨーロッパに来ると急にモテだしたりすることがよくあるみたいです。どちらかというと、性格や振る舞いの方が大きな意味を持つのではないかと思います。
ポーランド人の理想
ちなみに、現在のポーランドで人気があるのは男性なら大柄で筋肉があって健康的な人、女性なら体が魅力的かつ見た目に気を使って自分をセクシーに見せる人らしいです。どちらの場合も謙虚な人より自信満々な人の方が魅力的だとみなされます。
私はどちらのタイプも好きではありませんが、大多数の意見はこれだとポーランド人から聞きました。テレビなどを見るとそれが反映されていてわかりやすいですよね。
アジア好きかどうかに注目
アジアが好きな人
誰かと知り合う時、マンガ・アニメファンやK-POPファンは私たちに対して良いイメージを持っているので、友達になりやすいです。しかし、こういう人たちは正直警戒した方が良いです。
ヨーロッパにはK-POP好きの若い女性がたくさんいて、アジア人を見かけると無条件で寄ってきます。この人たちの判断基準は人種だけです。私はこれを「逆人種差別」と呼んでいます。
もちろん最初から好意を持って接してくれるという点ではありがたい人たちなのですが、私たちがアジア人であるということだけに気を取られて内面を見てくれないという恐れがあります。
もしそういう人に会ったら、その人は自分の何を見て寄ってきているのかを考えるべきです。多くの場合は私たちがアジア人だからで、私たちの性格など内面的な要素を真剣に見てくれる人は一部だけです。中には、アジア人の恋人を作って自己満足を得ることを一番の目的としている人もいます。
特に、私たちが日本人であるにも関わらずK-POPファンというのをアピールしてくる人たちには警戒した方が良いです。韓国と日本は別の国です。そこに目を向けずにアジアを一括りにしている人たちは盲目的である可能性が大きいのです。
また、アジアの表面的な魅力だけに注目して、私たちの文化や国の実情を理解しようとする意識がない場合も多いです。日本を完全なる天国だと思っている人たちもたまにいますが、それは都合の悪いことに目を背けた結果です。
恋愛に限らずとも、ポーランドとアジアの交流というコンテクストで知り合った人たちとは友達として上手くいく可能性自体が相対的に小さいです。
ただ、K-POP人気のおかげでヨーロッパにおけるアジア人に対するイメージが良くなっているという因果関係は否定できないので、K-POPに対する感謝の気持ちも忘れたくないですね。
体験談
私に初めてのポーランド人の彼女ができた時、その人とは日本と全く関係ない場で知り合いました。そして、相手は「あなたが日本人かどうかなんてどうでもいいのよ、私は他の女と違って内面を見てるのよ」と口癖のように言っていました。私は他人の言葉を信じやすいので、「そうなんだ、それは嬉しいな」と思っていました。
結局上手くいかなくて(相手の性格や振る舞いが怖かったので)こちらから振ったのですが、後から考えてみるとこの人はどう考えても日本ファンだよね、という結論に至りました。
付き合い始める前に一目惚れから強烈なアタックをされた、Facebookでマンガ交換グループやコスプレ関連のグループに入っている、一緒にいる時にアジア人とポーランド人のカップルを見かけると過剰反応していた、この人にはアジア人と付き合っている友達が不自然なほどたくさんいた、自分の友達と私の日本人友達を勝手にカップリングするという謎の遊びをしていた、などがその根拠です。
本当は私が日本人であるという事実に一番惹かれていたものの、私の信頼を得るためにそれを頑張って隠していたのかなと思います。ただ、私を騙そうとしてわざとそうしていたのではなく、この人なりに精一杯の努力をした結果なのかなと考えています。
アジアが嫌いな人・好きでも嫌いでもない人
アジアやアジア人に対してネガティブな印象を持っている人というのは一定数います。こういう人たちは私たちとそもそも仲良くしてくれません。
ただし、万が一相手の心が変わって親密になった場合、それは私たちの性格を見てくれているということを意味するはずです。
アジアやアジア人に対してニュートラルな見方をする人も多くいます。おそらくこういう人たちが割合としては最も多いです。日本語学科を例外として、ポーランドの有名大学の学生はほぼニュートラルだと思います。
この人たちと仲良くなれた場合、私たちがアジア人であるという事実は大きな意味を成しません。そのため、公正な判断の下好いてくれていると考えて良いと思います。私にとってはこの場合が一番楽です。
私の今の彼女は、元々アジアに興味を持っていたものの盲目的な部分がなくニュートラルに限りなく近い人です。私たちの関係の前提には内面的な相性の良さがあるので、驚くほどうまくいっています。
まとめ
日本人の中にも「誰でもいいからとりあえず白人と付き合いたい」という逆人種差別的な人々がいるので、そういう人たちにとっての一番の近道はアジア好きを狙うことだと思います。
ただ、実際に付き合って上手くいくかを考えたときに、すでに気が合うとわかっている友達の誰かと恋愛関係に発展した方がどう考えても成功率が高いです。
そのため、もしポーランドに来て急にアジア好きにちやほやされ出した場合、一瞬冷静になって自分はその中の誰と本当に気が合うのかを考えてみるのも意味のあることです。友人関係においても恋愛関係においても、そうすれば上手くいく確率が上がるのではないかなと思います。