ポーランド旅行エピソード: カトヴィツェの名前が2通りあるバス停

2017年2月26日~3月1日にポーランド南部の都市Katowice(カトヴィツェ)に滞在したときの話です。Kraków(クラクフ)という超有名観光都市からバスで1時間くらいのところにある町で、人口は少なくないものの観光都市的な雰囲気ではありません。

ホテルを目指す

2017年2月26日午前、クラクフからバスでカトヴィツェに到着。記憶が正しければバスの運賃は14ズウォティ(当時のレートで400円くらい)だったと思います。安いですね。

カトヴィツェに着いてからはかなり迷いました。まずクラクフからのバスを降りたのがカトヴィツェの鉄道駅とは別にあるPiotra Skargiという場所にあるバスステーションだったので、ルートの基準にしようと思っていた鉄道駅が全然見つかりませんでした。

後にカトヴィツェに住んでみて思ったのですが、なぜあそこで迷うことができたのか。バスターミナルのすぐ隣にショッピングモールSupersamがありそこから中心街がばっちり見えるはずなのですが。

というわけで実は惜しいところにいたのですが結局見つけられませんでした。中心街から北に外れて隣町のChorzów(ホジュフ)にさしかかるあたりにあるホテルを予約していたので、通行人に道を聞きながらホテルの最寄りのバス停に繋がるバス停を見つけて乗り込みました。

降車駅はMiędzynarodowe Targi Katowickie(ミェンヅィナロドヴェ・タルギ・カトヴィツキェ。路線図にはMTKと出ています)です。

バスでミス

バスの中には電光掲示がなく、アナウンスのみでした。何駅目で降りるかなど数えていなかったので、Międzynarodowe Targi Katowickieという名前を聞き逃さないように注意しながら一応窓際に立ち、通るバス停の名前一つ一つに目を凝らしました。

Bytkowska Centrum Targowe(ブィトコフスカ・ツェントルム・タルゴヴェ)というバス停を通ったところで、ホテルの近くの大通りの名前がBytkowska通りであるという下調べとtarg(いちと読む方の市)という共通の語から「もしかしてこれ?」と思いましたが、名前が違うのでそんなことはないだろうとスルー。その後もMiędzynarodowe Targi Katowickieは一向に現れませんが、むしろもう通り過ぎている気がしました。

自分のミスを確信したところで近くに座っていたおばあさんに「すみません、MTKはもう通り過ぎてますか?」と聞くと「もう過ぎてるわよ!早めに降りなさい!」と言われ、慌てて次のバス停で降りました。バス料金は1駅だけ乗っても終点まで行っても一律のシステムなので、金銭的な損はありませんでした。

これが問題のバス停MTK。時刻表部分のみ撮ったので名前は小さくしか写っていませんが、なぜかBytkowska Centrum Targoweと書かれています。

結局なんとかなりました

大きくて重いスーツケースを持って目的の駅から2-3km先に取り残されてしまいました。逆方向のバス停の時刻表を見ると次のバスが1時間ほど先だったため歩いていくことにしました。

しかし道を間違えるとダメ押しになってしまうのでスーパーに子連れ家族で来ていて買い物を車に積む途中のお父さんに方向を聞いてみました。

すると「あっちだけど、歩くとかなり遠いから乗せていってあげるよ」とのこと。知らない人の車に乗せてもらうのは危ないので断るのが普通かもしれません。しかし、この時は「自分から話しかけた+明らかにただの買い物客+夫婦と小学生くらいの子供2人(3人だったかも)の家族」という状況を考慮して乗せてもらいました。

買った物をよけて私のスーツケースを積んでいただき、車の中ではいつポーランドに来たのか、どうしてポーランド語が話せるのかなどの質問に答えました。お父さんはホテルの場所を知っていて目の前で降ろしてくれました。感謝

その後カトヴィツェ滞在中に乗ったバスは皮肉にも全て電光掲示付きでした。この時の私は運が悪かったのかもしれません。

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