ポーランド語学習支援講座: レッスン9(決まり文句)

あいさつ・感謝・謝罪まで終わったので、今回は特定の場面で使う決まり文句を紹介します。

わかりません

Nie rozumiem.

「ニェ・ロズミェム」と読みます。「わかりません」という意味です。ポーランド語では「わからない」を「知らない」と「理解できない」の二種類に区別しますが、こちらは「理解できない」の方です。

私が思うに、初心者にとって一番大切な表現は「わかりません」です。この段階では聞いてわかることよりもわからないことの方が多いので、わからないということを相手に伝えることは非常に重要です。

初めまして

Bardzo mi miło.

「バルヅォ・ミ・ミウォ」と読みます。知り合うという言葉は含まれておらず「とても嬉しいです」という表現ですが、初めましての場面で使われます。

Miło mi Cię poznać. (Miło mi Pana poznać. / Miło mi Panią poznać.)

順に「ミウォ・ミ・チェ・ポズナチ」「ミウォ・ミ・パナ・ポズナチ」「ミウォ・ミ・パニョン・ポズナチ」です。

Bardzo mi miło.と同じくらい頻繁に使われるので覚えておくと良いと思います。一つ目は敬語を使わない相手に対して、二つ目は男性に対して敬語で、三つ目は女性に対して敬語での表現です。

他人に声をかける

街で知らない人に声をかけなければいけなくなった場合、何と言えばいいのかを説明します。

Przepraszam.

謝るときに使うPrzepraszamは誰かに声をかける時にも使えます。日本語で「すみません」と声をかけるのと一緒ですね。

Proszę Pana! (Proszę Pani!)

「プロシェ・パナ」「プロシェ・パニ」と読みます。一つ目が男性に対して、二つ目が女性に対して使う表現です。これは敬語なので、明らかに自分より年上の人に使います。

知らない人であっても同年代や年下の相手に向かってこれを言うと変なので、そういう相手にはPrzepraszamを使うべきでしょう。

乾杯

Na zdrowie!

「ナ・ズドロヴィェ」と読みます。「健康のために」という意味で、乾杯の時に言います。

他人がくしゃみをしたとき

Na zdrowie!

先ほどと同じ表現ですが、これは誰かがくしゃみをしたときにも使います。日本では他人のくしゃみを無視しますが、ポーランドではこの言葉を言うのが普通なので忘れないようにしましょう。

応援

Trzymam kciuki.

「チュシマム・クチュキ」です。カタカナでどう書けば良いか悩みました。

親指を握った拳の形は、ポーランドで「健闘を祈る」という感情を表します。この表現は「親指を握っています」という意味で、すなわち検討を祈っていることを表します。

試験や大事な発表を控えている人などに対して使うことができます。

Powodzenia.

「ポヴォヅェニャ」と読みます。「成功を祈る」という意味です。冗談や皮肉として使うこともある言葉なので、誤解されないように気を付けてください。

誕生日のお祝い

Wszystkiego najlepszego!

「フシストキェゴ・ナイレプシェゴ」と読みます。「全ての良いことを祈る」という意味で、「誕生日おめでとう」として使えます。

ちなみに、「誕生日おめでとう」を省略せずに言うとWszystkiego najlepszego z okazji urodzin(フシストキェゴ・ナイレプシェゴ・ゾカズィイ・ウロヂン)となります。

また、これの変形バージョンであるWszystkiego dobrego!を別れの挨拶として使う人もいます。

挨拶の言葉

Pozdrawiam

「ポズドラヴィャム」と読みます。

はがきを出すときなどに「挨拶していますよ」という意味で添える言葉です。口頭でも言うことができます。

Pozdrów … ode mnie

「ポズドルフ(~)オデ・ムニェ」と読みます。pozdrawiamと同じ動詞から作られる表現で、…の部分に人を当てはめて「~によろしく」という意味で使います。

例えば、あなたがポーランド人のJakubと話しているとしましょう。あなたがJakubの友人であるRafałとも知り合いでRafałがその場にいないのであれば、Jakubに対して”Pozdrów Rafała ode mnie.”(Rafałによろしく伝えてね)と言うことができます。ちなみに、この文でRafałがRafałaになっているのは文法のためです。

他にも紹介すべき表現があるかもしれませんが、現時点で思いついたのはこれくらいです。

次のレッスンではいよいよ文法に入ります。

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