Leśne Licho: “Pani Jeziora” 楽曲レビュー

ポーランドのフォークメタルバンドLeśne Lichoのアルバム”Pieśni Starego Lasu”に収録されている楽曲“Pani Jeziora”のレビューです。

Leśne Licho “Pani Jeziora”

今回はフォークメタルの紹介です。

Leśne Licho(レシネ・リホ)はポーランド出身のフォークメタルバンドです。”Leśne Licho”の意味は「森のリホ」、リホとはスラヴ人の古い信仰における不幸を象徴する悪魔のことです。やはりフォークメタルなのでこういうテーマが使われているんですね。

“Pani Jeziora”は2009年に発表されたデモに収録されていて、2016年に発売された1stアルバム“Pieśni Starego Lasu”にも収録されました。バンド自体はそこまで人気がありませんがこの曲はよく知られているようです。しかし、どのようにして知られるようになったのかはわかりません。

バンドは2018年時点で2枚のアルバムを発表しています。”Pani Jeziora”は「湖の女主人」という意味です。

楽曲のレビュー

フォークメタルといっても、かなりソフトなサウンドに乗せて女声ボーカルが民謡的なメロディを歌い上げます。普段メタルを聴かない人でもすんなり聴けるはずですし、フォークに興味がなくても楽しめるかもしれません。

それを支える昔の戦いを想起させるような緊張感漂う勇ましいリズムはフォークファン、そして全スラヴ人の魂を揺さぶるはずです。ポーランドのフォークミュージックはジャンルとしてまだ未発達な部分もありますが、これは良いなと思いました。

歌詞はポーランド語ですが、少し古風かつ詩的な文体で書かれています。

私はポーランドと深い関わりを持っているので、そのポーランドからこのような素晴らしいフォークメタルが出ているのは嬉しいです。

Leśne Lichoの他の楽曲も聴きましたが、やはりこの楽曲が突出しているなと感じました。これよりも激しい曲がほとんどですが、この雰囲気が良いなと思った方は他の曲も探してみてください。

 

コメントを残す