ポーランドのオルタナティブロックバンドMyslovitzのアルバム”Happiness Is Easy”に収録されている楽曲“W Deszczu Maleńkich Żółtych Kwiatów”(2006)のレビューです。
Myslovitz
Myslovitz(ムィスロヴィツ)はポーランド出身のオルタナティブロックバンドです。バンド名は彼らの出身地であるMysłowice(ムィスウォヴィツェ)のドイツ語名Myslowitzからきていると思われます。
私はMysłowiceに行ったことがあります。留学先のカトヴィツェの隣町だったからです。
私はMyslovitzの曲をいくつか知っているだけで詳しくはないのですが、どの曲も良い気がします。ポーランドでは有名なバンドです。
私の知り合いのポーランド人の中に、Myslovitzが好きだという人は一定数います。現在ポーランドではラップ系の音楽が流行っていますが、バンドを聴く人もまだ多いのです。
楽曲レビュー
“W Deszczu Maleńkich Żółtych Kwiatów”は気怠さと繊細さが特徴的な楽曲です。タイトルは長いですが「小さな黄色い花たちの雨の中で」という意味です。Myslovitzの曲はだいたいタイトルが長いです。
私は普段Myslovitzを聴かないのですが、ポーランド人の彼女がこの曲良いよ、と教えてくれました。そして一発で気に入りました。彼女のお母さんはMyslovitzのファンだそうです。
ボーカルのArtur Rojekの優しく脆い声がこの曲の空気に見事に合っています。それに囁き声の女性コーラスが重なることで不思議な浮遊感が生まれています。
私はこの特徴的な雰囲気に魅了され、頻繁にこの曲を聴いています。聴いていると体から変な力が抜けて心が軽くなる気がするのです。
Artur Rojekは2011年にMyslovitzを脱退し、ソロ活動を開始しました。残されたMyslovitzのメンバーは活動を続けていて、Rojekの代わりのボーカリストが加入しました。その後新しいボーカリストも脱退し、現在ではライブの時だけ歌う準メンバー的な立ち位置のボーカリストがいます。