イギリスのロックバンドPorcupine Treeのアルバム”In Absentia”(2002)に収録されている楽曲“Blackest Eyes”のレビューです。
Porcupine Tree “Blackest Eyes”
Porcupine Tree(ポーキュパイン・ツリー)はイギリスのロックバンドで、リーダーはソロ活動やプロデューサー業、リミックスなどでも活躍しているSteven Wilson(スティーヴン・ウィルソン)です。
オルタナ・メタル・プログレを一緒にしたような音楽性はユニークで、このような雰囲気のバンドが出てくるとPorcupine Treeっぽいと言われるようにこの手の音楽の代名詞にまでなっています。
この“Blackest Eyes”は2002年に発売された7thアルバム“In Absentia”の1曲目として収録されている楽曲ですが、今回紹介しているのは2005年のツアー中のライブを収めた作品”Arriving Somewhere…”の新装版からの音源です。
楽曲レビュー
メタリックかつ変拍子を取り込んだイントロが衝撃的な楽曲です。私は大学でバンドを組んでこの楽曲を演奏しましたがかなり難しかったです。ちなみに私はキーボードを担当しましたが、この曲ではキーボードが一番楽なパートじゃないかなと思いました。
そんなイントロにも関わらず、歌が入っている部分はかなり涼しげな響きになっています。演奏時間も短めで、そのおかげで軽く聴けてしまうのがすごいところです。
この時期のPorcupine Treeはジャンルがメタルというよりメタル的なアプローチをアクセントとして使っていたように思います。Porcupine Treeの楽曲の中でもユニークかつライトで、私は大好きです。
なおこのライブ音源はスタジオ音源とある程度似ているのですが、Steven Wilsonの歌い方やリズムのアクセントのつけ方などの影響で少しだけ明るめに聞こえるような気もしました。