フィンランドのシンフォニックメタルバンドNightwishによるPink Floydの楽曲“High Hopes”のカバーのレビューです。
Nightwish “High Hopes”
Nightwish(ナイトウィッシュ)はフィンランドのシンフォニックメタルバンドです。1997年にデビューしてからTarja Turunenの女声オペラボーカルをトレードマークに人気を獲得してきました。その後Tarjaがバンドに解雇され、2018年現在のボーカリストは通算3人目ですがバンドは活動を続けています。
2018年現在のボーカリストはオランダ人のFloor Jansenで、この人はAfter Foreverというバンドのボーカリストとしてキャリアをスタートしました。現在Nightwishの歴代三人目のボーカリストとしてNightwishの様々な曲を歌っていますが、この人は本当に凄いです。何でも歌えます。
今回紹介するのは、そのNightwishがイギリスのロックバンドPink Floyd(ピンク・フロイド)の楽曲“High Hopes”をカバーした時の動画です。このライブはTarja TurunenのNightwishでの最後のコンサートとなりライブ作品となった”End of an Era”で、”High Hopes”はキー+2で演奏されています。
なお、Pink Floydによる原曲は1994年に発売されたアルバム”The Division Bell”に収録されています。
比較用にオリジナルも載せておきます。
Nightwishは2005年に発売された自身のベストアルバムに”Highest Hopes”というタイトルをつけており、この楽曲がメンバーのお気に入りまたは大事な曲であることがうかがえます。
“High Hopes”は男声ボーカルの曲ということでボーカルを務めているのはTarjaではなく、普段バンドでベース・ボーカルを担うMarco Hietalaです。 彼はNightwishよりも先に在籍していた自身のバンドTarotのフロントマンを務めているだけあってボーカリストとしても実力十分です。
柔らかい雰囲気を持つPink Floydの楽曲をメタルバンドであるNightwishが演奏することで、より力強く迫力のある印象になっているのが感じられるはずです。Marco Hietalaのボーカルに込められた熱情も伝わってくる良いカバーだと思います。