Värttinä: “Emoton” 楽曲レビュー

フィンランドのフォークグループVärttinäのアルバム”Vihma”(1998)に収録されている楽曲“Emoton”のレビューです。

Värttinä “Emoton”

Värttinäフィンランドのフォークグループです。1983年にカレリア地方の町で子供による民族楽器と民謡のグループが誕生し後に有名になったことから始まり、今ではメンバーは当初の21人から6人(ボーカル3人と楽器奏者3人)にまで減りましたが世界的にも知られるフォークグループとなりました。

私がVärttinäを知ったのは、私がCDショップでたまたまワールドミュージックコーナーを見ていた時に目に留まりCDを買ったからです。そのアルバムは1998年発売の“Vihma”でした。そして、それに収録されていたのがこの“Emoton”です。

当時フィンランドの音楽には興味を持っていなかったのですが、結果として後にフィンランドのゴシックメタルにハマることになりフィンランドという国自体にも興味を持つようになりました。今ではVärttinäが以前よりも魅力的に聞こえます。

楽曲のレビュー

シンプルでアコースティックな伴奏と女声ボーカルの合唱による楽曲です。綺麗なだけでなく哀しくミステリアスで、フォークというジャンルでしか聴けないようなメロディラインとフィンランドの素朴さがそのまま音楽に現れたような雰囲気が大好きです。

“Vihma”にはもっと明るい楽曲が多いのですが、この曲には影があるため私の好みにちょうど合っていて、初めて聴いた瞬間に気に入りました。非常に民謡的な響きを持っていますが、ポップ音楽のリスナーにも十分受け入れられるような楽曲だと思います。

基本的にVärttinäはあまり頻繁に聴かないのですが、この”Emoton”は時々聴いています。

フィンランドにはまだ行ったことがありませんが(計画していましたがハプニングにより結局行けませんでした)、いつかはこういう音楽を生み出してきた大地を自分の体で感じてみたいです。

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