Обійми Дощу: “Земле моя мила” 楽曲レビュー

ウクライナのプログレッシブロックバンドОбійми Дощуのアルバム”Сон”に収録されている楽曲“Земле моя мила”(2014)のレビューです。

ライブ動画です。

Обійми Дощу

Обійми Дощу(オビィムィ・ドシュチュ)はウクライナ出身のプログレッシブロックバンドです。ウクライナ語のアルファベットを読める人がなかなかいないので、ラテン文字でObiymy Doschuと書かれることも多いです。どちらが公式なのかわかりません。

プログレッシブロックバンドといっても、ドゥームメタル・ネオフォーク・ネオクラシカルなどの影響を受けた多様性のあるサウンドを持っています。これらは全て私の好きなジャンルなので、私がこのバンドを非常に気に入ったのも不思議ではありません。

2018年現在で2枚のアルバムを発表していますが、2枚とも無料で配布されています。お金を儲けたり制作費の元を取ったりすることよりも、自分たちの作品をできるだけ多くの人に聴いてもらうことを目的としているようです。

実際に「私たちの音楽が気に入ったら、SNSでシェアしたり、配布している音源をCDに焼いて知り合いにプレゼントしたり、ブログでレビューを書いたりしてくださいね」というメッセージを見たので、私も積極的にこのブログでレビューを書こうと思いました。できるだけ多くの人にこのバンドを知ってほしいからです。

楽曲レビュー

この“Земле моя мила”(ゼムレー・モヤー・ミーラ)という楽曲は2017年発売のアルバム”Сон”に収録されています。しかし、楽曲自体は2014年にできたらしく早めに発表されています。

讃美歌を思わせる格調高いメロディが特徴的な楽曲で、それがクラシカルな印象を与えます。それでも同時にロック的なダイナミズムを兼ね備えています。

私がこの曲を気に入った理由は、やはりこの雰囲気にあります。聴いていて元気が出ます。

前半は本当に讃美歌のようですが、後半では雰囲気が変わりプログレッシブな一面を見せます。まるで別の曲のようですが、この変化にもしっかり意味があるのでしょう。

Обійми Дощуの楽曲はどれも素晴らしいので、どれが最も好きか決めるのは容易ではありませんしその時の気分によります。それでも、この”Земле моя мила”は特に耳に残る曲として挙げられると思います。

1stアルバム”Елегія”の収録曲は全体的に陰鬱なので誰にでもおすすめできるわけではありませんが、この曲なら誰にでも聞かせられる気がします。

 

 

 

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