A.C.T: “A Mother’s Love” 楽曲レビュー

スウェーデンのプログレッシブロックバンドA.C.T.のアルバム”Circus Pandemonium”(2014)収録の楽曲“A Mother’s Love”の紹介です。

A.C.T

A.C.T.(アクト)は、スウェーデン出身のプログレッシブロックバンドです。ただのプログレッシブロックではなく、ハードロックやメタルの要素を加えてテクニカルながらポップに仕上げる作風が特徴です。1990年代から活動しています。

ちなみに私はバンドの出身地であるマルメ(Malmö)に旅行で行ったことがあります。当時はA.C.T.が結成された場所であるということを知りませんでした。

Circus Pandemoniumというアルバム

これはA.C.T.の5thアルバムで、タイトル通りサーカスを舞台にしたコンセプトアルバムです。コンセプトアルバムということでただ独立した楽曲が並んでいるだけでなくストーリーに沿って様々な演出がなされますが、音楽的にはキャッチーで聴きやすいのでおすすめです。

メタル的な音作りも多用されているのでプログレファンだけでなくメタルファンの耳にも馴染むと思います。また、北欧らしさも十分にあるので北欧らしいバンドを探している人にも薦められます。

楽曲レビュー

15曲収録のアルバムの10曲目にあたる曲で、3分に満たない短い作品です。女性ボーカルを使ったバラード調の楽曲で、A.C.T.らしいトリッキーな仕掛けは全くありませんが美しさではずば抜けています。ピアノとストリングスによるクラシカルな音色の演奏も魅力です。

この曲の男性ボーカルでバンドのメインボーカルでもあるHerman Samingはハイトーンが魅力のボーカリストですが、ここではそれを抑えてしっとりと歌い上げています。個人的には”Mother”役の女性ボーカルの澄んでいて優しい声に胸を打たれました。

泣けてくるほど美しいメロディが聴けるこの曲はおすすめです。A.C.T.の他の楽曲も雰囲気こそ違いますが素晴らしいので聴いてみてください。私のおすすめは3rd”Last Epic”, 4th”Silence”, 5th”Circus Pandemonium”です。

コメントを残す