FreddeGredde: “Solace Distant” 楽曲レビュー

スウェーデンのプログレ系ソロミュージシャンFreddeGreddeのアルバム”Thirteen Eight”(2011)収録の楽曲“Solace Distant”のレビューです。

FreddeGreddeについて

FreddeGreddeはスウェーデン出身のマルチミュージシャンFredrick Larsonが使っている名義です。

この人はYouTubeに自分で演奏したカバー動画を投稿しているうちに人気が出てオリジナルアルバムを作るまでに至った現代型のアーティストです。

彼の音楽的ルーツはプログレッシブロックで、これまで3枚のアルバムを発表しましたが1stと2ndは特にその影響が濃く出ています。作曲のセンスも抜群です。

彼の1stアルバムのタイトルは”Thirteen Eight”で、これは2011年に発売されました。アルバムタイトルの由来となっている1曲目の”Lonely Starlight”からラストの15分に及ぶ大曲”Time Will Tell”まで高水準の楽曲がずらりと並ぶすさまじいアルバムで、恐ろしいほどに譜面が複雑なのに非常にキャッチーなのが驚くべき点です。

楽曲レビュー

“Thirteen Eight”の2曲目が今回の“Solace Distant”です。この曲はピアノを中心としてコンパクトにまとめられたラブソングなので、複雑さは抑えられています。もちろん聴きやすい曲です。

Fredrickは甘めの声を持っていて、ハードな曲では少し迫力が足りない印象を与えることもあるのですがこの曲では彼の声質がうまく生きています。

ピアノのイントロがとても美しいのですが、これを基本にして最後にはシンフォニックで壮大な音になるという流れが3分半の楽曲の中にしっかり作られているのも良いですね。

曲の終わり方が中途半端に聞こえますが、これはアルバム3曲目の”Meltdown”への接続をスムーズにするためだと思われます。プログレミュージシャンならではの仕掛けです。

最後に

彼はもともとYouTubeを活動の中心としているので、オリジナル楽曲の投稿数も多いです。このことは曲紹介において都合が良いので他の曲もどんどん紹介し、最終的にアルバムレビューまで揃えていきたいと思っています。

 

 

 

 

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