ハンガリーのロックバンドOmegaのアルバム”10000 lépés”(1969)に収録されている有名な楽曲“Gyöngyhajú lány”のレビューです。
Omega “Gyöngyhajú lány”
Omega(オメガ)はハンガリーのロックバンドで、1962年に首都ブダペストで結成されました。 2018年現在で結成56年になりますがまだ活動を続けています。
“Gyöngyhajú lány”はバンドの代表曲で、英語では”The Girl with the Pearl’s Hair”というタイトルになっています。私の留学していたポーランドでも”Dziewczyna o Perłowych Włosach”として知られており、ポーランド語版の歌詞まで存在します。
(そもそもポーランドとハンガリーの二国は歴史上強い友好関係にあります。個人的にハンガリーのことを悪く言うポーランド人に会ったことがありませんしハンガリーに行った時もポーランドに留学していると言うと喜ばれたことがあります。)
楽曲は1969年発売の2ndアルバム“10000 lépés”に収録されています。
この曲を知ったのはポーランド・ワルシャワのカラオケに行った時で、割と年配の男性がポーランド語で歌っていました。その時は特に何とも思わなかったのですが、その後何か月かしてポーランド人の彼女が原曲を送ってくれたおかげで気に入りました。ポーランドのコンビニでもこの曲を耳にしたことがあります。
日本ではそもそもOmegaが知られていないはずなのでこの曲も有名ではないと思いますが、ヨーロッパではかなり有名なのか、それともハンガリー好きのポーランドで特に有名なだけでヨーロッパ全体ではそこまででもないのかが気になります。
日本で有名な音楽とヨーロッパで有名な音楽にはかなり違いがあって、ヨーロッパで大ヒットしてその世代の誰もが知っている音楽でもその話をしている日本人を見たことがない、ということを常に経験してきたからです。
楽曲レビュー
1969年の楽曲とは思えないほど2018年になる今聴いても全く古臭さを感じません。もちろん古き良きという印象はあるのですが、時代遅れという意味の古さがないのには驚きです。 私が普段聴く音楽は大抵90年以降のものでそれにこの曲のような古いものが時々混ざるのですが、たまにふとこの曲の発売年を思い出して衝撃を受けることがあります。
アレンジはストリングスとエレキギターを前面に出した派手なもので、これが楽曲をより感動的に彩っています。歌メロは平坦に作られていて誰でも歌えるようになっているというのも名曲としてプラスになる要素だと思います。
Omegaの他の楽曲はまだあまり聴けていませんが、ハンガリーに旅行に行ったときにベスト盤をゲットしたので挑戦してみようと思います。