Lumen: “Sid & Nancy” 楽曲レビュー

ロシアのオルタナティブロックバンドLumenのアルバム”Без Консервантов”収録の楽曲“Sid & Nancy”の紹介です。

Lumen

Lumen(リューメン)はロシア出身のオルタナティブロック/パンクバンドです。主に2000年代から活動しています。バンド名はロシア語でЛюменと表記されることもあります。

ロシア出身とはいっても彼らの出身地であるロシア南部のУфа(ウファー)は独立共和国であるバシコルトスタンに位置しています。つまり民族的にはロシア人以外も多く住む場所です。

ロシアをはじめロシア語文化圏では有名なバンドです。私のそのあたりの人から教えてもらって聴き始めました。

最近はハードコア・パンク的な音楽性に変化していますが、初期は特にオルタナ色を多分に含んだ音楽性でした。

Без Консервантовというアルバム

これはLumenのデビューアルバムで、2003年に発売されました。「ビス・カンシルヴァーンタフ」と読みます。

私はこのアルバムをフルで聴いたことがありませんが、1曲目に収録されている”Sid & Nancy”がバンドの代表曲として大人気なので、今回はそれを紹介しています。

2018年現在でLumenは8枚のアルバムを発表しています。

楽曲レビュー

短くてシンプルな曲ですが、どこかやみつきになってしまいます。

まず第一に、ボーカルのРустем Булатов(ルステーム・ブラータフ)の声が気になると思います。非常に特徴的な声をしていて、歌い方にも癖があるので彼のボーカルは個性的です。これがまさにLumenのトレードマークなのです。

どの曲でもこの声で歌っていますが、この曲では特に声を歪めているような印象があります。それがこの曲の暗い雰囲気に合っているように思います。

音楽的に見ても響きには翳りがあり、シンプルながら聴いていて面白い曲になっています。

ライブでも定番の”Sid & Nancy”ですが、後のライブではハードコアバージョンで演奏されています。個人的にハードコアがあまり好きではないのでオリジナルアレンジが聴きたいです。

ハードコアバージョンのSid & Nancy

ハードコアバージョンがどんな感じになっているのかを知っていただくために、動画を紹介します。

もしかしたらこちらの方が良いと思う方もいるかもしれません。迫力ではやはりこちらの方が上ですね。

コメントを残す