Closterkeller: “Neo” 楽曲レビュー

ポーランドのゴシックロックバンドClosterkellerのミニアルバム”Reghina”に収録されている楽曲“Neo”(2004)のレビューです。

Closterkeller

Closterkellerポーランド出身のゴシックロックバンドです。その音楽性はメタルに分類した方が自然ですが、サウンドがメタル系なだけで雰囲気はマイルドで繊細です。

私はポーランド留学中にこのバンドを聴き始めました。ちなみにこのバンドの中心人物であり個性的な女性ボーカリストであるAnja Orthodoxのことは以前から知っていました。

Closterkellerのライブにも行きましたが、古い作品は入手困難なため新しいアルバムしか持っていません。それでも大好きなバンドです。

このバンドの特徴はやはりAnjaのボーカルと歌詞です。Anjaは低くて暗い声をしており、ゴシック的な雰囲気にマッチしています。彼女の書く詞は非常に詩的ですが、ポーランド語で書かれているので普通の日本人には理解できないのが残念です。

Anjaは性格面でも強い個性を持った人物で、この人のおかげでClosterkellerを80年代から存続しているといっても過言ではありません。彼女以外のメンバーは頻繁に交替しています。

楽曲レビュー

これは2004年の楽曲で、私が普段聴いている2009年(アルバム”Aurum”)以降の楽曲とは少し違います。私は持っていないアルバムの曲をあまり知らないので何とも言い難いのですが、最近の曲の方がどっしりしている印象があります。

この“Neo”はオリジナル曲2曲とカバー曲数曲からなるミニアルバム“Reghina”に収録されているオリジナル曲です。少しデジタルな雰囲気があり、Closterkellerがよく利用しているゴシック的なテーマとは違います。

私はこのミニアルバムを買ってこの曲を耳にしたときに、すぐに気に入りました。なぜなら、ダイナミックなサウンドと強烈なメランコリーが同居しているからです。

Closterkellerの曲にしては少しポップすぎるかもしれません。それでも、この曲から感じられるパワーは特別です。また、長めの曲が多いバンドのレパートリーの中でも5分半と短い方なので、Closterkellerに慣れていなくても聴きやすいと思います。

特にサビの部分のヒステリックな歌パートと間奏部分の大胆なピアノのフレーズがこの曲を象徴していると思います。ここを聴いて何かを感じるなら、Closterkellerの世界にハマるかもしれません。

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