State Urge: “Before the Dawn” 楽曲レビュー

ポーランドの若手プログレッシブロックバンドState Urgeのアルバム”Confrontation”(2014)収録の楽曲“Before the Dawn”のレビューです。

State Urgeについて

State Urgeはポーランド北部のバルト海沿岸にある都市Gdynia出身のロックバンドで、彼らが自称するジャンルは「White Rock」。つまり自分たちの音楽はジャンル分けできないから自分で名前をつけてやったぞ、ということです。

2013年に発表された1stアルバムはそれにちなんだ”White Rock Experience”というタイトルで、これはかなりの名盤です。

2014年には早くも2ndアルバム”Confrontation”をリリースし賞もいくつか獲得しましたが、それ以降新作がなくこのまま終わってしまいそうなのがとても残念です。

メンバーは以下の通りです。

ドラム: Marcin Bocheński(マルチン・ボヘンスキ)
ギター・ボーカル: Marcin Cieślik(マルチン・チェシリク)
ベース: Krystian Papiernik(クルィスティアン・パピェルニク)
キーボード: Michał Tarkowski(ミハウ・タルコフスキ)

楽曲レビュー

“Before the Dawn”は、2ndアルバムの”Confrontation”に収録されている先行シングルです。

ホワイト・ロックという独自のジャンルを自称するだけあって普通のオルタナティブロックとは一味違って聞こえるのですが、所属レーベルのLYNX MUSICが抱えるプログレッシブロックのアーティストたちと比べるとかなりわかりやすい音楽に聞こえます。

State Urgeは音使いが上手なバンドで、この部分にはバンドのチームワークが感じられます。”Before the Dawn”もそれを反映した秀逸な楽曲で、色々なフレーズを駆使しているわけではないのに何か聴き手に迫ってくるような感覚を与えるのはState Urgeの得意とするところです。

コンサートでの演出にも非常に気を配っているということですから音楽そのものだけでなく聴き手に与える全体的な印象を大事にしている人たちなのでしょう。

完全に型にはまった音楽だけを聴いていたらどう感じるかわかりませんが、「整っているものは味気ない」とは限らないということがState Urgeを聴いているとよくわかるなと思いました。

State Urgeの曲紹介記事をもっと書くかどうかはわかりませんが、現在までに発表された2枚のアルバム、特に1stはかなり面白い作品なのでアルバム紹介の方に登場させる予定でいます。

 

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