フィンランドのゴシックメタルバンドCharonのアルバム”Downhearted”(2002)に収録されている楽曲“Craving”のレビューです。
Charon “Craving”
Charon(カロン)はフィンランドのゴシックメタルバンドで、1992年にデスメタルバンドとして結成されました。デモなどを発表した後レーベルと契約し1998年にデビュー。この時にはすでにデスメタル的要素は減りゴシックメタルバンドのようになっていました。結果的にゴシックメタルバンドとして知られています。
この“Craving”は2001年に発表された3rdアルバム“Downhearted”の収録曲です。
バンドは全部で5枚のアルバムを残し、2011年に解散します。
クオリティの高い音楽をやっていただけに解散は非常に惜しいです。ボーカルのJuha-Pekka Leppäluotoは自身のHarmajaをはじめ色々なプロジェクトに関わっていてCharon以外でも声を聴くことができるというのが唯一の救いです。
彼の最新の仕事は同じくフィンランド出身のシネマティックメタルバンドDark Sarahでのボーカルです。
楽曲レビュー
これはミドルテンポのメタルバラードで、クサくて泣けるメロディが目玉です。曲全体が重い音で塗り固められているほかゴシックメタルらしくサビは女声ボーカルとのユニゾンになっており、ゴシックメタルバンドの典型的バラードといえる作品になっています。エンディングのギターソロもエモーショナルで良い感じです。
Charonはボーカルの声(私の大好きなJuha-Pekka Leppäluoto)とメロディが良いのでこういうタイプの曲がぴったりはまります。私の苦手なブルータルデスメタル/ブラックメタル期の楽曲についてはどう評価していいのかわからないものの、それを除けばCharonは楽曲がことごとく優れています。そのためどの曲を最初に紹介しようか迷いましたが、頻繁に聴く楽曲の中でメタルバンドらしいものを選んでみました。