Pievosはリトアニアのネオフォークバンドです。私の大好きなバンドなので知名度が上がれば良いなと思います。
リトアニアのネオフォークの中でも特に素晴らしいバンドです。
目次
Pievos
Pievos(ピアヴォス)はリトアニアのネオフォークバンドです。1996年にRokiškis(ロキシュキス)という小さな町でボーカルのVirginija Skeirienė(ヴィルギニヤ・スカイリアネ)を中心に結成されました。
1枚のアルバムを発表し1999年に活動休止しましたが、2003年に新メンバーで再結成されさらに3枚のアルバムを制作しました。バンド名のPievosは「草地」という意味です。
リトアニアの田舎の風景。Leipalingisという町で撮りました。
Pievosとの出会い
私はリトアニアのネオフォークグループであるAistė Smilgevičiūtė ir Skylėが好きなのですが、他にもリトアニアに面白いネオフォークがあるかもしれないということで調べた結果見つけたのがPievosです。
なお、リトアニアからは他にもAtalyja, Girių Dvasios, Gyvata, Spanxti, Žalvarinisなどの良質なグループを見つけました。日本では彼らのCDを手に入れるのが難しかったので、自分でリトアニア旅行に出向いた際に購入しました。
実際にCDを買うまでほとんどPievosを聴く機会がなかったのですが、聴いてみるとすぐに気に入りました。今では私が最も好きなバンドの一つです。
ディスコグラフィ
- Pasilikus su vienatve (1997, カセットのみ)
- Mėnuli baltas (2007)
- Paprastas pasaulis (2010)
- Likimas (2016)
歴史と作品紹介
Pasilikus su vienatve
活動休止前の唯一のアルバム。カセットでしか発売されておらず私も持っていません。13曲入りのようです。
Mėnuli baltas
2007年に発表された再結成後最初のアルバムです。アコースティック色が強く、リトアニアの民謡をアレンジした曲もあります。短くシンプルで耳に残るタイプの楽曲が多いです。
このアルバムはPievosの実質3枚のアルバムの中で最後に手に入れたのですが、最初はまとまりがなくて聴きにくいなという印象を受けたものの後から良い曲ばかりだということに気付きました。
♪Mėnuli baltas
ライブ映像を持ってきました。
アルバムのタイトル曲です。「白い月よ」という意味。アコースティックタイプの楽曲でフルートのメロディが特に心地よいです。
♪Mano šaltas lietus
これもアコースティックな演奏による曲で、コンパクトに仕上がっています。この優しいメロディと素朴な雰囲気はリトアニアののどかな風景のイメージそのままで、リトアニアがあるバルト三国に行ったことがなくても北欧が好きな人などにアピールすると思います。
♪Sesuo mirtie
ここでは紹介できなかったAukaと並んで、Mėnuli baltasの中で私が一番好きな曲。先に紹介した2曲はアコースティックソングでしたが、こちらはメタルに近いサウンドです。
しかしただ激しいだけでなくPievosらしい情緒があるのがこの曲の魅力。Virginijaの情感と迫力に満ちたボーカルにも注目です。
Paprastas pasaulis
2010年リリースのアルバム。やはりアコースティックで暖かいサウンドが中心です。短めの曲が集まっていますが15曲入りでたっぷり楽しめます。
♪Būsi liksi
私が初めて聴いたPievosの曲はこれです。Pievosの音楽性を代表している曲とは言い難いですが、非常にキャッチーでリトアニアのイメージにも合っているため、すぐにPievosをもっと聴いてみたいという気持ちになりました。
♪Dūno upė
リトアニア民謡をアレンジした曲。リトアニアにはネオフォークグループがたくさんあり、リトアニア民謡から作られている楽曲を頻繁に見かけます。
♪Bežadi ūkanotas ryte
アップテンポの曲。短調の曲にこそPievosの本質があるような気がします。
Likimas
Paprastas pasaulisから6年経ってようやく発売された新作。これまでのアルバムとは打って変わって暗くヘヴィなサウンドを前面に押し出しています。私はこのスタイルが気に入ったので、Likimasは私のお気に入りのロックアルバムの上位に入っています。傑作です。
♪Paukščiai
アルバムの1曲目にいきなり曇り空を連想させるような重い曲が配置されています。私は流通の関係でこのアルバムをゲットするのが1年遅れてしまいましたが、リアルタイムで聴いたファンは驚いたことでしょう。
♪Laimė
Pievosのディスコグラフィの中で最も衝撃的な曲。この曲の凄さは実際に聴いてみないとわかりません。
♪Ieškojimas
Likimasの中では明るめの曲。このライブ映像ではアコースティックバージョンで演奏されていますが、オリジナルはアコースティックでなく音もかなり厚いです。