リトアニア語の学習サポートに適したサイトを見つけたのでご紹介します。
リトアニア語学習の壁
リトアニア語学習者にとって文字言語(written)分野での難関は複雑怪奇な文法。
- 一つの名詞につき14種の格変化があり、男性名詞・女性名詞それぞれに変化タイプがいくつかある
- 時制・アスペクトの数を合わせるとかなりある
- 動詞はそれぞれ不定形・現在・過去の3つの形を覚えなければいけない
- 分詞の種類が多すぎる
など。私はリトアニア語文法を読んでいるだけで頭がパンクしそうになります。なお、リトアニア人でも正しい綴りがわからなくなることが少なくないとか。
そして音声言語(spoken)分野では、
- 母音が日本語と違いすぎる。特に二重母音の発音が難しい
- アクセントが3種類あり、アクセント位置と種類は語によって違う
- アクセントは語形変化すると種類が変わったり移動したりする
などの問題があります。
リトアニア語を勉強したことがない方にこれを読まれたら学習人口が減ってしまいますね。でも現実です。
アクセントを攻略するために
もしアクセントに詳しい辞書が手元にない場合、または持っている辞書で引いても出てこない単語のアクセントを知りたい場合このサイトが便利です。
http://donelaitis.vdu.lt/main.php?id=4&nr=9_1
このページのJūsų tekstasの欄にリトアニア語のテキストを入力しKirčiuotiを押すと、アクセント記号がついて下に出てくるという仕組みです。
できました。
しかし、同じ綴りでも形によってアクセントが違うことがありますよね。(例えばaで終わる女性名詞の単数属格と複数主格はどちらもosで終わりますが、アクセントが同じとは限りません)
入力したテキストが文章になっていればこのシステムがそれを文法的に分析して適切にアクセント記号をつけてくれるみたいなので、アクセントがわからない単語の周りも含めて入力すると精度が上がるはずです。
実用
私自身もこのブログでリトアニア語の曲名にカナを振るときはこのサイトに助けてもらっています。
先ほども書いたようにリトアニア語は特に母音が日本語と違いすぎてカナを振ること自体が難しいので、私の音楽紹介でのリトアニア語振り仮名はあくまでリトアニア語を全く知らない方向けです。
教科書などと合わせているわけでも不変のルールがあるわけでもなく、自分の聞こえ方で書いています(例えば二重母音auはその時によってアウと書いたりオウと書いたりしています)。
私の振り仮名が苦手な方はどうぞその部分を飛ばして読んでください。