ポーランド語の文法用語: 格の名前を表す用語

ポーランド語がある程度身についた方にはポーランド語で書かれた本でポーランド語を学習するのが一番ですが、もしポーランド語の文法用語が全然わからなければ何が書いてあるかわかりません。

そこで、ポーランド語の学習にポーランド語の本を普段使っている私が文法用語を紹介しましょう。

今回のテーマは格(przypadki)です。

格の名称

ポーランド語の格は7種類です。格はポーランド語でprzypadekといいますが、複数あるのでprzypadekというよりprzypadkiです。

※なお、przypadekという名詞は普段単数生格がprzypadkuとなりますが、文法における格という意味で使われる場合はprzypadkaとなることに注意してください。

以下がポーランド語に存在する格です。

・主格
・生格
・与格
・対格
・造格
・前置格
・呼格

この記事を読まれる方ならお馴染みですね。
でもポーランド語ではどうなるでしょうか?答えはこちらです。

主格… mianownik
生格… dopełniacz
与格… celownik
対格… biernik
造格… narzędnik
前置格… miejscownik
呼格… wołacz

覚えるためのコツ

mianownik… miano(名称)と繋げて覚えましょう。mianownikとはmianować(指名する)するヤツのことです。「~するヤツ」は-ować動詞から-ownikという形を作ることで得られる場合があります。
例: pracować(働く)→pracownik(働くヤツ=従業員)、kierować(管理する)→kierownik(管理するヤツ=支配人)

dopełniacz… dopełniać(補う)するヤツのことです。「~するヤツ」は動詞から-aczという形を作ることでも得られることがあります。
例: spawać(溶接する)→spawacz(溶接するヤツ=溶接工)、otwierać(開ける)→otwieracz(開けるヤツ=缶切り)

celownik… cel(標的)と繋げて覚えましょう。celownikとはcelować(狙いをつける)するヤツのことです。

biernik… bierny(受動的な)と繋げて覚えましょう。対格の主な役割である直接目的語は動作を受ける側だからです。

narzędnik… narzędzie(道具、手段)と繋げて覚えましょう。

miejscownik… miejsce(場所)と繋げて覚えましょう。

wołacz… wołać(呼ぶ)するヤツのことです。

日本語・英語・ポーランド語における格の名称一覧

主格 – nominative – mianownik
生格 – genitive – dopełniacz
与格 – dative – celownik
対格 – accusative – biernik
造格 – instrumental – narzędnik
前置格 – locative – miejscownik
呼格 – vocative – wołacz

あとがき

そこまで難しくなかったと思います。格はポーランド語文法の要であり、話題に上ることも多いのでぜひ覚えてみてください。

コメントを残す