前のレッスンで出会いと別れのあいさつを覚えたので、今回は「ありがとう」「ごめんなさい」といった表現を紹介します。
目次
感謝する
感謝を伝えることは重要ですし、「ありがとう」にあたる表現を覚えておけば会話ができなくても旅行先で使えるなどのメリットがあります。
Dziękuję
「ヂェンクイェ」です。意味は「ありがとう」です。
文字を見ると「ヂェンクイェン」だと思ってしまいそうですが、レッスン6(発音・発展編)で説明した通り語末のęは鼻母音でなくなるので「ヂェンクイェ」です。
この後さらに丁寧な言い方も紹介しますが、dziękujęだけ言って無礼だと思われることはほとんどないので安心してください。ポーランドに行くならこれは必ず覚えましょう。あなたがポーランド語を話せなくても、dziękujęが言えるとポーランド人は喜んでくれます。
Dzięki
「ヂェンキ」と読みます。dziękujęの短縮形で、より軽い表現です。友達などに対して使います。
Dziękuję bardzo / Bardzo dziękuję
dziękujęにbardzo(とても)を足した形です。bardzoは「バルヅォ」と読みます。語順はどちらでもよく、ポーランド人も好みで選びます。
dziękujęより丁寧で愛想の良い表現ですが、日常的な軽い感謝の際にこれを使うと丁寧すぎます。
例えば、何でもない時に友達に「ありがとう」を言うならdziękujęかdziękiが普通ですが、本当に困っているときに助けてもらったらdziękuję bardzoを使います。
また、私のポーランド語ネイティブの友達は「お店で買い物をするときでもdziękuję bardzoは丁寧すぎる」と言っていました。
感謝に応える
Nie ma za co
「ニェ・マ・ザ・ツォ」です。意味は日本語の「いえいえ」と同じで、”Nie ma za co dziękować”(感謝することはない)からきています。
Proszę
「プロシェ」です。意味は日本語の「どういたしまして」と同じです。nie ma za coとproszęの違いは感謝に対して謙遜するか、受け入れるかですね。Nie ma za coの方が良く使われます。
Proszę bardzo
「プロシェ・バルヅォ」です。proszęを少しフォーマルにした感じです。
ただし、相手の感謝の対象が本当に何でもないことであるときに冗談交じりでproszę bardzoと答えることもあります。例えば、相手がばかばかしいことで困っているときにその人以外なら誰でもわかるようなことをアドバイスをしたら感謝された、などの場面で使われます。嫌味とは限りません。
謝る
Przepraszam
「プシェプラシャム」です。意味は「ごめんなさい」ですが、発音が難しく噛んでしまいそうです。人にぶつかったときなどとっさに謝らなければいけない場面もあるのに、ポーランド語の「ごめんなさい」はこんなに発音しにくいのです。
謝るときであればどんな場面でもprzepraszamが使えます。
Sory
「ソルィ」です。英語のsorryからきていて、若者がカジュアルな場面で使います。知らない人に言わないようにしましょう。
Sorki
「ソルキ」です。これはsoryをさらにポーランド語らしくした表現で、使う場面はsoryとほぼ同じですがより頻繁に使われます。
これで「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えるようになりました。次回はもう少し細かいシチュエーションでのお決まり表現を学びます。