隙間しかない場所

Anathema ライブレポート 2018.08.18 (Part 1)

本当に好きなバンドのライブに行けたのでそのレポートを書きます。ポーランドのワルシャワで観たAnathemaのライブです。

Anathemaとの出会いからライブまで

私がAnathemaを聴き始めたのはライブの約9か月前、2017年11月頃のことです。Anathemaというバンドがいることはさらに2年ほど前から知っていたのですが、聴いてみようと思ったことはあまりありませんでした。

YouTubeで何曲か流してみたことがあるくらいで、その時も特に良い音楽だなという印象を受けませんでした。その頃CDショップで2014年発売のアルバム”Distant Satellites”を見かけたりYouTubeで”Distant Satellites”の収録曲を聴いたりしていた記憶があるので、時期的にはこのアルバムの発売後そんなに経っていないあたりだと思います。

それからAnathemaのことは放ったらかしにしていたのですが、2017年11月になって知り合ったばかりの現彼女がAnathemaファンだったことで転機が訪れました。

二人とも音楽が大好きで趣味も合うということで、互いのお気に入りの音楽を見せ合っていました。その中で、私もAnathemaの楽曲をいくつか聴くことになりました。

これは私のポーランド留学中のことで、彼女はポーランド人なのですが、彼女は北欧メタル(特にゴシック、ドゥーム系)やその他芸術的な美しさを持った音楽が大好きです。

彼女が聴くもののほとんどが私の好みで、私の聴くものも彼女の好みです。特にプログレッシブロックやネオフォークを聴いてすぐに気に入ってくれたことに驚きました。

Anathemaは高校生の時から聴いているとのことでした。だいたいDistant Satellitesかその少し前からだと思います。通学中によく聴いていたそうです。

何曲か聴かせてもらっているうちに出てきたOne Last Goodbye(Judgement収録)で急に心を打たれ、それからUniversal(We’re Here Because We’re Here収録)で完全にAnathemaのファンになってしまいました。

以前にDistant Satellitesの楽曲を試聴した時と違って、この時はすぐに気に入ったと思います。Universalは今でもAnathemaの全ディスコグラフィの中で最も好きと言えるくらいの曲ですし、Anathemaだけでなく全アーティストの楽曲を合わせても私にとっては一番上のいくつかの曲の中に入っているはずです。

(Universalのライブ映像です。)

その後Anathemaを熱心に聴くようになりました。最初に買ったCDはJudgementです。欲張りなのでA Natural DisasterとThe Optimistも同時に買いましたが、まずJudgementを聴き込んでから残りを聴いたのでJudgementを最初に買ったことにします。

その後一部はデジタルミュージックで購入しましたが、とにかく2ndアルバムThe Silent Enigmaから11thアルバムThe Optimistまでのスタジオアルバムを全て揃えました。私は毎日たくさん音楽を聴きますが、Anathemaは大好きすぎて毎日欠かさず聴いていました。

2018年2月、Anathemaを知って4か月目になりますがこの時にもうAnathemaがこの年の8月18日にポーランドの首都・ワルシャワProg in Park IIというフェスティバルにヘッドライナーとして出演することがわかっていたので、必ず行くと決めました。

最初からAnathemaを教えてくれた彼女と行く予定で、実際にチケットを買ったのは6月です。二人にとって一番大事な楽曲がUniversalなので、Universalが聴ければいいねという話をしていました。

ライブ当日

前日の17日にワルシャワ入りしました。会場はワルシャワの中心部から見て西側にあるProgresjaというライブハウスです。

このProg in Park IIにはAnathemaの他にチェコのPostcards from Arkham, ノルウェーのLeprous, 同じくノルウェーのIhsahn, そしてアメリカのSons of Apolloが出演し大きな公園の屋外ステージで開催される予定でした。

しかしSons of Apolloの出演キャンセルによってフェスティバルの規模縮小を余儀なくされ、会場がProgresjaに変更されました。

Sons of Apolloの代役は地元ポーランドのバンドTides from Nebulaが務めることになりました。私はTides from Nebulaを知っていたので特にこの変更が残念とは思いませんでした。

サイン会

フェスティバル形式ということでライブの合間に入れ替え時間があり、その時間を利用して各出演バンドが会場外でサイン会をするという企画を主催者側が用意してくれたため、Anathemaのメンバーからサインをもらうチャンスができました。

できるだけ多くの人がサインをもらえるように写真撮影はなし、サインは一人2アイテムまでというルールです。私はJudgementとEternityのCDを、彼女はThe Silent EnigmaとA Natural DisasterのCDを持ってワルシャワに来ていました。

Anathemaのサイン会はLeprousとIhsahnのステージの合間でした。二人ともLeprousがAnathemaの次に観たいバンドだったので、惜しいなと思いながらもLeprousのライブを早めに抜けてAnathemaサイン列に並びました。サイン会は30分間ですが、幸運にも絶対間に合うと確信できる位置に並ぶことができました。

サイン会はメンバーが長テーブルの前に座って並びライン作業のように順番にササッとサインをする形式でした。メンバーと会話するような雰囲気ではなかったので、一人一人にお礼だけ言いながらCDにサインをしてもらって終わりました。

それでもメンバーが間近でサインをしてくるというだけで大興奮で、サインしてもらった二枚のCDは一生の宝物にしようと思いました。

なおそのあとお腹が空いていたのでホットドッグを買い、座る場所がないのでサイン会場の向かいの縁石に座って食べることにしました。

すると、サイン会が終わってからギタリストでバンドの主なソングライターであるDaniel Cavanaghが私たちのすぐ隣で関係者の方と立ち話を始めました。「うわー、Daniel近い!信じられない」と本人に聞こえないように二人で静かに盛り上がっていました。

他のバンドの演奏についてはフェスティバル全体のレポート記事に書きますが、どれも良かったです。IhsahnはAnathemaのステージの前ということでご飯・休憩時間にしたので聴けませんでしたが…

非常に長くなってしまったのでここまでをPart 1とし、Anathemaのステージの模様はこの記事のPart 2にまとめることにします。

Part 2はこちらです。
Anathema ライブレポ 2018.08.18 Part 2